やる気が出ない一日を変える「心理学的な手法」

勉強して差をつけたい人に伝えたい

三日坊主で何をやっても続かない人に、モチベーションを上げる心理学的手法を伝授します(写真:kou/PIXTA)  
自粛期間がやっと明けたかと思ったら第2波がやってきて、再びの自粛も懸念されています。
しかし、これは社会人にとっては同僚と差をつけるためのチャンスとも言えます。ここで、資格試験の勉強や読書をすることで、コロナが終息したあとの世界で活躍できるかもしれません。
勉強のモチベーションを上げる秘訣は、あえて中途半端な状態をつくることです――。『ヤバいモチベーション 完全無欠のやる気を手にする科学的メソッド50』を上梓した塚本亮氏は言う。同氏に、心理学的手法を用いた勉強のやる気を最大にするためのメソッドを聞いた。

三日坊主が起こる心理学的理由

書店で問題集を買う→ 家に帰り、張り切って取り組む→3日間くらいはやる→数十ページやったところで面倒になる→また明日でいいやとなる→やる気が起きなくなり問題集を開きさえしなくなる→問題集を買ったことを忘れてしまう……。

これはかつての私の「三日坊主に至る経緯」です。なぜ三日坊主が起こるのでしょうか。ここではこれについてもう少し考えてみましょう。

「三日坊主」を何度も繰り返すと、「いつも中途半端でよくない」「持続力がない」などと自分を責めたくならないでしょうか。

しかし実は、このような三日坊主のパターンは人の脳の特性からきているものともいえ、誰もが陥りやすいパターンなのです。

では、どうしてこのようなパターンをたどるのでしょうか。このときの「気持ち」に注目すると、たいていは次のようなものになるでしょう。

新しい問題集や参考書を買ったときというのは、誰もが「よし、この1冊を完璧にして次の試験には合格するぞ!」などと張り切ります。そして家に帰って問題に取り組みます。最初のうちは「頑張って成果を出そう」という意志力が続きます。

しかし3日目を過ぎた頃になると、だんだん面倒になり、「この問題集をやって本当に力がつくのだろうか、やってもたいした成果は出ないのでは?」という思いがよぎり、徐々にその問題集を手に取らなくなってしまうのです。

気持ちがこのように変化する背景には、「現状維持バイアス」という心理があります。

「現状維持バイアス」とは、何か新しいことをすると損をしてしまうかもしれないという不安から、現状を維持しようとすること。

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