ヤクルト高津臣吾監督が感じた「究極の悔しさ」 内川選手ら新戦力とともに2021年こそ優勝を

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──今年の結果を踏まえて、来季の展望をお聞かせください。

高津 今も言ったように、「このままでは絶対にいけない」という思いはつねに持っています。そのためには何かを変えなければならない。今年、この連載の中でも言ったと思うけど、そのためには「新しい人」に期待しています。それは新人選手だったり、移籍してきた新加入選手であったり、新外国人であったり。そうした人たちの存在は、停滞した雰囲気を変えるには一番効果的だからです。現有戦力の底上げは絶対だけれど、そこに加えて新戦力の台頭は絶対に必要です。

──慶応大学からは即戦力ルーキーの呼び声が高い木澤尚文投手が入団します。さらにソフトバンクから、実績のある大ベテラン、内川聖一選手の入団も決まりました。

高津 今季最終戦でプロ初登板を果たした奥川恭伸もそうですし、木澤も、内川も、新しい空気を吹き入れてくれる存在だと考えています。それに、新たに加入する外国人たちにも大きな期待をしています。

新外国人たちに期待すること

──12月4日には、今季アストロズのサイスニード投手、パイレーツのホセ・オスナ内野手、インディアンスのドミンゴ・サンタナ外野手の獲得が決まったと球団からの発表がありました。サイスニード投手は今季はリリーフ登板中心だったそうですね。

高津 今季、メジャーではリリーフ中心だったけど、もちろんヤクルトでは先発投手候補として考えているし、貴重なローテーションの一人として獲得しました。僕自身もメジャーでの登板だけではなく、マイナー時代の映像も確認したし、データもチェックしました。実際に投げるところを見たわけではないけど、映像を通じて「やれる」という判断をしたうえでの獲得です。

──オスナ選手は「得点力不足解消」を期待し、長打力を見込んだ上での獲得だと思います。アメリカでは一塁か三塁を守っていたそうですね。

高津 今季の反省としては村上の後を打つ「五番打者」が大きな課題となりました。村上はよく頑張ってくれました。ノリ(青木宣親)もよく打ってくれた。でも、バレンティンが抜けて長打力がなくなり、得点力がダウンした。その点を補うための外国人選手です。彼にはサードを期待しています。

──オスナ選手にサードを任せられれば、村上選手はファーストで固定できますね。

高津 そうですね。そのとおりです。オスナに関してはしっかり守れる、長打力もあるという点を期待したうえでの獲得です。それによって、村上への負担も軽減できればいいなと考えています。

来年も、ご声援よろしくお願いします!(写真:アルファポリスビジネス編集部)

──さて、「2020高津流スワローズ改革!」連載も、今回が最終回です。最後に改めて今季を振り返りつつ、来季への意気込みをお話しください。

高津 今年はファンのみなさんに悔しい思いをさせてしまい、とても責任を感じています。われわれはまだまだやるべきことの多いチームです。でも、今年の悔しさを決して忘れずに、来季こそはみなさんとよろこべるように選手一丸となって頑張ります。今年1年間、どうもありがとうございました。来年も、ご声援よろしくお願いします。

また、今季の連載はこれで一旦終了となりますが、来季の開幕に合わせて再び連載をスタートする予定でおります。こちらも応援よろしくお願します。

(インタビュアー:長谷川晶一)

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アルファポリスビジネス編集部

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