「尿が漏れても1人」byみくり
開始1時間13分25秒
→妊娠後期の身体のしんどさを、ここまでコミカルかつシリアスに伝えた名言が、過去にあったでしょうか。しかもガッキーが言うところに、妙があります。
「泣きたいのはこっちですよ」by平匡
開始1時間19分25秒
→今回のドラマのクライマックスともいえるシーンです。筆者は放送前に、原作者である海野つなみ先生にインタビューをさせていただいたのですが、海野先生いわく、この続編で描きたかったのは「男の呪い」だったと言います。
妊娠出産・育児における女性のつらさは、これまである程度可視化されてきました(解決されたわけではありませんが)。一方で、「稼ぐ男であれ。かつ、よき夫であり、父であれ」と迫られる男性にかかった呪いは、可視化されていない。冷静沈着な“あの”平匡さんでさえ、抱えきれず爆発してしまうこのシーンに、今回の『逃げ恥SP』のテーマの深さを感じます。
「男らしくあらねば。それもまた、呪いかもね」by百合ちゃん
開始1時間25分50秒
→予告でも流れていた、百合ちゃんの名セリフ。母親の不安と父親の不安。両方にスポットがあたったのは、このドラマの大きな功績のひとつだったと感じます。
この後のシーンで「男だって、女だって、つらいときはつらいですよね」と、みくりちゃんが平匡さんを抱きしめ、平匡さんが「つらかった」と告白するシーンも、胸アツです。
「周りの手も借りて、やっていきませんか?」byみくり
開始1時間28分20秒
「楽できるところはしていきましょう。逃げるは恥だが、役に立ちます」by平匡
開始1時間37分04秒
ドラマオリジナルだったコロナ設定
ここまでの展開は、原作漫画のエピソードが生かされていました。しかし、この後は急転直下。2020年2月に連載が終了した原作では描かれなかった、コロナ禍での“疎開育児”が描かれました。
時代に翻弄される家族のドラマが、リアリティを持って迫ってきました。「ガンバレ人類」というサブタイトルの意味も、ここで明らかになっていきます。
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