「家政夫ナギサさん」に見る女性たちの今の本音

何でもできる男性家政夫に求めているのは

男性家政夫が、アラサーのバリキャリ女性を助けるという新たな基軸の家政婦/夫ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(写真: TBS提供)

2016年に『逃げ恥』をヒットさせたTBSが、再び家政婦/夫ドラマを送り込んだ。『私の家政夫ナギサさん』〜〜7月6日の初回視聴率は14.2%とまずまずの滑り出し。『逃げ恥』は、2014年頃から始まっていた家事省力化を求めるムーブメントに火をつけたが、男性家政夫が独身バリキャリ女性を助ける『ナギサさん』は、何を目指しているのだろうか。

母から「呪いの言葉」をかけられて育った

物語は、仕事はできるが家事はまったくできない28歳の相原メイ(多部未華子)が、家事と仕事と恋の転換期を迎え、どう成長するかを核に進む。製薬会社のMRという営業職に就くメイは、横浜のマンションで1人暮らしをするが、残業が多いこともあって、部屋はしっちゃかめっちゃか。

そんな生活ぶりを心配した家事代行サービス会社で働く妹が、大人気家政夫の鴫野ナギサ(大森南朋)を送り込む。職場でメイは、チームリーダーと新人育成を任される一方、ライバル会社のMR、田所優太(瀬戸康史)という気になる相手も現れる。

幼稚園の頃、「家族に温かい料理を作ってくれて、いつも笑顔で包み込んでくれる優しいお母さんになりたい」という夢を、「もっと上を目指しなさい」と当の母親から否定されてしまったメイ。「やればできる子」と「呪いの言葉」をかけられ育ったが、今も「やればできる」と上司に言われれば「はい」とがんばってしまう。そのくせ、仕事を取ったら何もできない、と自己評価は低い。

ウエブマンガ誌『コミックシーモア』の原作『家政夫のナギサさん』(四ツ原フリコ)をもとに、主人公のキャラクターを、「現代女性の象徴」のように描こうとしたと語るのが、番組を担当するTBSスパクルのプロデューサー、岩崎愛奈氏である。

事前に、働く女性のマーケティングを行う博報堂キャリジョ研の20~40代のスタッフたちへの取材を行い、周囲の女性たちの声や、1年前に結婚した自身の実感を合わせて、現代女性の今を作品に投入した。

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