男泣き続出「バチェロレッテ」の結末に見た縮図 「男は戸惑い、女は絶賛」はなぜ起きた?

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婚活リアリティショー『バチェロレッテ・ジャパン』は、なぜここまで話題になったのでしょうか(イラスト:momokoharada)
コロナ自粛の影響で、日常的に映像作品に親しむ人が増えています。より日々が豊かになるような、映像作品の楽しみ方とは? コラムニストの佐藤友美(さとゆみ)さんが、ドラマと日常の間に、華麗に接線を引いていきます。
今回のテーマは『バチェロレッテ・ジャパン』です。ネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はどうぞご注意ください。

10月29日の深夜に最終回が配信された『バチェロレッテ・ジャパン』。もう、ご覧になりましたか?

20人以上の女性が1人の男性を巡って争う婚活リアリティショーとして、過去3回配信されてきた『バチェラー・ジャパン』。「今度は女が選ぶ番」というキャッチフレーズで、“男女逆転版”として登場したのが今回の『バチェロレッテ・ジャパン』です。

予告の時点では、ここまで盛り上がりを見せるとは、誰も予想していなかったのではないでしょうか。

いったいなぜ、ここまで話題になったのか。

佐藤友美さんによる新連載です

1つは、主役であるバチェロレッテ、福田萌子さんのキャラクターに、私たちが魅せられたこと。その突出した美貌はもちろん、彼女が発する数々の「名言」が見る人たちをノックアウトしていきます。

そしてもう1つは、この番組内で起こったガチでリアルな人間関係の数々について、誰もが「知り合いと語りたい!」という気持ちになったからではないでしょうか。

というのも、この番組、えぐいくらいに“社会の縮図”だったのです。

恋愛リアリティショーとうたっているけれど、ここで見せられたのは、男女の恋愛模様だけじゃなかったんですよね。

あらゆるシーンが、人間関係の見本市

この番組の感想を語れば、その人の仕事観や人生観まで、いやでもあぶり出されてしまう。怖いほど、リトマス試験紙。

見て楽しむだけではなく、それを誰かと語り合って、はじめて完結する。「バチェロレッテ」は、画面の外に飛び出し私たちの生活に侵食してくる番組でした。

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