「頭がいい人」が結果を出す「図で考える」習慣 思い込みや暗黙の前提を打ち破る「田の字」思考

「田の字」で思考を深める
読んで字のごとく「田の字」の図は、タテ軸とヨコ軸のシンプルな2次元の枠組みで問題を考えることによって、複雑な現象の本質を切り取り、思考の整理をし、解決策を導き出すために役に立つものだ。
コツを理解するために、まずは企業の事業機会探索を例に「田の字」を使ってみよう。
最初の作業は、タテ・ヨコの軸の設定だ。企業が事業を行うべきなのは、「自社の強み」と「市場の魅力度」が重なる領域である。
この2つを軸にとると、最も理想的で、目指すべき領域は図の右上のマスということになる。(外部配信先ではグラフや図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
次に、その軸を評価する指標を定義しよう。「自社の強み」には、ブランド力、コスト競争力、実績、イノベーション力などいくつものキーワードが、また、「市場の魅力」には、その市場の大きさ、成長率はどうか、競争率はどのような状態か、ニーズの大きさはどうかといった評価ポイントが見えてくるだろう。

無料会員登録はこちら
ログインはこちら