「頭がいい人」が結果を出す「図で考える」習慣

思い込みや暗黙の前提を打ち破る「田の字」思考

「田の字」を使えば誰でも深い思考ができます(写真:IvelinRadkov/iStock)
「考える」ことは意外に難しい。本質的な解にたどり着き、よりすばらしいアイデアや、効果的な問題解決策を導き出すために「よく考えよう」「深く考えよう」とは言われるが、具体的にどうすればよいのか。「地頭」力を鍛えることも重要だが、より即効性を求めるには、「図頭(ずあたま)」を使うアプローチがあるという。つまり「図を描いて考える」ことでモノゴトを抽象化して捉えなおすということだ。外資系の事業会社やコンサルティングファームを経て、ビジネススクールで教鞭をとる平井孝志氏が上梓した『武器としての図で考える習慣:「抽象化思考」のレッスン』には、人生設計から経営戦略まで、いかに「図」を使って問題を見つめるかという事例が多数掲載されている。その1つを紹介しよう。

「田の字」で思考を深める

読んで字のごとく「田の字」の図は、タテ軸とヨコ軸のシンプルな2次元の枠組みで問題を考えることによって、複雑な現象の本質を切り取り、思考の整理をし、解決策を導き出すために役に立つものだ。

『武器としての図で考える習慣:「抽象化思考」のレッスン』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

コツを理解するために、まずは企業の事業機会探索を例に「田の字」を使ってみよう。

最初の作業は、タテ・ヨコの軸の設定だ。企業が事業を行うべきなのは、「自社の強み」と「市場の魅力度」が重なる領域である。

この2つを軸にとると、最も理想的で、目指すべき領域は図の右上のマスということになる。(外部配信先ではグラフや図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

次に、その軸を評価する指標を定義しよう。「自社の強み」には、ブランド力、コスト競争力、実績、イノベーション力などいくつものキーワードが、また、「市場の魅力」には、その市場の大きさ、成長率はどうか、競争率はどのような状態か、ニーズの大きさはどうかといった評価ポイントが見えてくるだろう。

出所:『武器としての図で考える習慣』
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