「頭がいい人」が結果を出す「図で考える」習慣 思い込みや暗黙の前提を打ち破る「田の字」思考
1つは、歯ブラシから電球、お弁当までのカテゴリーの多さ、つまり「幅」だ。もう1つは、歯ブラシの中でも異なるメーカーや種類など取り扱いがどれだけ豊富か、つまりそれぞれのカテゴリー内の「深さ」がある。
整理すると、コンビニのように「幅」の広さを重視するタイプ、成城石井や紀ノ国屋など高級スーパーのように「深さ」でインパクトを出すタイプがあるとわかるだろう。1つの要素を2つの属性に分解するという作業は、思考を深め、自身の考えや目指す方向性を客観視することにもつなげられる。
「田の字」に見る製造業の鉄則
では、実際に日本の製造業のビジネスについて「田の字」で分析してみよう。多くの企業が「モノからコトへ」を合言葉に、「物売り」から「サービス業」への転換を図っているが、これは今に始まったことではない。
例えばIBMなどのコピー機メーカーは、1990年代にはすでにプリンター「本体」を売って儲けるのではなく、インクやカートリッジなどの「周辺」で儲けるサービスモデルを実現していた。
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