「頭がいい人」が結果を出す「図で考える」習慣 思い込みや暗黙の前提を打ち破る「田の字」思考

拡大
縮小

1つは、歯ブラシから電球、お弁当までのカテゴリーの多さ、つまり「幅」だ。もう1つは、歯ブラシの中でも異なるメーカーや種類など取り扱いがどれだけ豊富か、つまりそれぞれのカテゴリー内の「深さ」がある。

出所:『武器としての図で考える習慣』

整理すると、コンビニのように「幅」の広さを重視するタイプ、成城石井や紀ノ国屋など高級スーパーのように「深さ」でインパクトを出すタイプがあるとわかるだろう。1つの要素を2つの属性に分解するという作業は、思考を深め、自身の考えや目指す方向性を客観視することにもつなげられる。

「田の字」に見る製造業の鉄則

では、実際に日本の製造業のビジネスについて「田の字」で分析してみよう。多くの企業が「モノからコトへ」を合言葉に、「物売り」から「サービス業」への転換を図っているが、これは今に始まったことではない。

出所:『武器としての図で考える習慣』

例えばIBMなどのコピー機メーカーは、1990年代にはすでにプリンター「本体」を売って儲けるのではなく、インクやカートリッジなどの「周辺」で儲けるサービスモデルを実現していた。

次ページ3×3=9や4×4=16で考える
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT