「頭がいい人」が結果を出す「図で考える」習慣

思い込みや暗黙の前提を打ち破る「田の字」思考

ジレットのひげ剃りも同じだ。利益を得るのはひげ剃り「本体」ではなく、替え刃などの「周辺」であり、さらに本体を買った「今」ではなく、替え刃購入時の「後」で儲けるという仕組みを構築している。これを図で見ると、同じ形・同じ論理が当てはまることがわかるだろう。

軸は、「本体か、周辺か」「今か、後か」である。「本体」は、モノそのものだけではない。顧客をつなぎとめるための仕組みや価値提供を「本体」と定義すれば、アマゾンのプライム会員や、システムベンダーのIT導入時の経営コンサルなども当てはまる。

すると「いかに周辺を守るか」が重要であることがわかり、サードパーティー品をどう防ぐか、顧客のロイヤリティ向上をどう維持するかなどの課題や、「いつ、どこから、どう儲けるか」という利益の方程式にもおのずと光が当たるのだ。

マトリックスを増やして思考の強制深化

もっと柔軟に発想を広げて、4象限にこだわらず、3×3の9マス、4×4の16マスなどのマトリックスに拡張することもできる。正方形にこだわらず、3×4でもよい。

出所:『武器としての図で考える習慣』

マス目が増えると、この図のなかでグルーピングしたり、セグメンテーションしたり、優先順位をより緻密に考えたりすることができ、工夫の自由度が増大する。

では、これらの論理を応用例として、事業展開について見ていこう。

次ページ田の字で考えた東南アジア進出プラン
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
消える仕事、残る仕事<br>1億人の「職業地図」

コロナ、AI、脱炭素――。私たちの雇用を取り巻く環境が激変しています。今後、どんな職業を選ぶかは死活問題に。2030年に向け「消える仕事」「残る仕事」36業種、「会社員の価値」がわかる9職種を掲載。本特集が職業を改めて考える機会になれば幸いです。

東洋経済education×ICT