美容外科の危険で巨大なブラックマーケット 暗躍する美容整形ブローカーにメス!

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シークレットチャートは本格的なベンチャーキャピタルから出資を受けており、また韓国の名門・延世大学出身の経営陣と、著名欧米MBAホルダー(INSEADなど)である経営陣が事業を運営しており、エンジニアを積極的に採用して業態を拡大中らしい。まだこのウェブサイトに行っても韓国語版だけなので、グーグルトランスレーションとかで頑張って翻訳しながら見てもらうしかないのだが、そのうち複数の外国語で展開し、日本語もそのひとつだというので、全国1000万の「そろそろ顔変えよかな?」と思われてる皆様におかれましては、ぜひ楽しみにしていただきたい。

なお、彼らとの提携に関心のある旅行業者や美容業界の方は、こちらにご連絡いただければ、グローバルエリートの弟子かつ秘書である私が、先方との通訳を担当させていただこう。

投資対リターンの高い、美容外科医

さて、このような韓国の美容整形産業のエコシステムの発達および、海外からの“顧客獲得”を視野に入れた旅行業界との提携や情報インフラの発達を目にしたとき、日本では美容整形産業がどこまで発達しているのか気にならないだろうか?

実は私の、小学校の塾時代の学友である佐藤医師(仮名)が美容外科医になり、大儲けしているので、彼の事例を紹介したいと思う。

佐藤医師自身は、日頃はどうも働いているように見えず、フェイスブックでも趣味の釣りの写真をほぼ毎日アップしているのに、なぜだか車はランボルギーニやらフェラーリやら、なかなかの潤いっぷりである。やはり美容産業は女性がおカネに糸目をつけず、たかだか数時間の手術に100万円近い金額を出すから儲かってしかたないのだろうか。また別に大きな設備投資がいるわけでもないので、そうとうなハイマージンのフリーキャッシュフロービジネスであることが、美容外科医の潤いっぷりにつながっているのか、つねに暇そうな割に金回りがよく、私の金持ちの同級生を見回しても断トツに収入とライフワークバランスがとび抜けている。

ちなみに医者というと医学部入学のための多大な時間とコストが思い浮かぶが、何気に美容外科はこの意味での投資対効果が高い。というのも、別にトップティアの優秀な頭脳でなくても、こういっちゃなんだが三流の医大出身で活躍している美容外科医も多いという。これは、いわゆる“プチ整形”(ボトックスなどを注入)とかは比較的簡単で、特別な資格がなくても簡単に参入できることも影響しているのかもしれない。別にやっかみで「佐藤医師め、塾のときは俺のほうが成績よかったのに、すっかり年収で追い抜きやがって……」と嫉妬するわけではないが、美容外科医を目指すというのは、医師志望の若者にぜひお勧めしたい高リターン分野であることをお伝えしておこう。

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