コロナ禍が「パラスポーツ」を学ぶ絶好機の理由 制限・制約を抱える体験が学びにつながる

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車いすでウィリーする姿をオンライン上で見せる、パラパワーリフティング女子55キロ級日本記録保持者の山本恵理選手(日本財団パラリンピックサポートセンター提供)

新型コロナウイルスの感染の第3波は収まる気配を見せない。全国の感染者数など、数字では第1、2波よりひどい。菅義偉首相は、肝いりの政策である「Go Toトラベル」について、感染拡大の要因として中止を望む声を無視してきたが、支持率下落に合わせるように一時中止を決めた。

一方で、第3波のさなかにある11月中旬、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長が来日。1年延期になった2020年東京オリンピック・パラリンピックについて、「(開催を)確信している」と述べている。

政府のコロナ対応への不安もあって、本当に開催できるのか、状況的には不透明だが、準備はしていかなければならない。

セミナーをオンラインで開催

パラスポーツ(障害者スポーツ)のPRや啓発、ボランティアの教育などは、3月以降、オンラインで行っているものが多い。

11月末、パラスポーツを題材に親子で共生社会について考えるオンラインセミナー「NEC親子向けジュニアアカデミー」が初めて開催された。参加したのは「あすチャレ!Academy」「あすチャレ!ジュニアアカデミー」に協賛しているNECグループの社員の親子だ。

公益財団法人日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)では、パラリンピックやパラスポーツの普及、共生社会に向けた啓発活動として、「あすチャレ!(あすへのチャレンジ)」プログラムを全国で実施してきた。この連載でも紹介した小中高校を対象とした「あすチャレ!ジュニアアカデミー」や、大学生、企業、自治体向けの「あすチャレ!Academy」を全国で開催している。

ただ、コロナ禍で学校に訪問して行うプログラムの開催が難しくなった。そこでパラサポでは、8月からオンライン版のプログラムを実施している。今回の親子セミナーはその1つだ。

講師は下肢障害の選手によるベンチプレスで争うパラパワーリフティング女子55キロ級日本記録保持者の山本恵理選手が務めた。

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