良い姑になるのは、良い嫁になるより難しい
“姑が嫌いで旦那と離婚”では、子供がかわいそう

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嘘も方便、嫁次第で親戚関係が良くも悪くもなる

菓子折り年賀事件ですが、私の友人、ぽんかん夫人(仮名)の姑はとても偏食で贅沢な人でした。ぽんかん夫人の実家は貧しいのですが、実母は娘の立場を考え、その姑さんの好物の、1万円もする上等の干し柿を持たせたのです。

姑は「どうせ息子のカネで、お前が買ったのだろう、わかってる」と嫁の母娘を侮辱しました。娘はそれを聞き流し、実母に「お姑さんが喜んでいました。でも来年からは買わなくていいって」。それで全てが終わりました。

結婚相手の家族の悪口はタブー

あゆまま様、夫君が貴女のご両親と没交渉の時の気分はどうでしたか?自分が侮辱された時よりも、ご両親がないがしろにされているようで不愉快だったでしょう?

姑さんにいろいろ問題があるとしても、今ご夫君は、貴女たち親子から、することなすこと誤解や曲解で、母親が(同時に自分も)バカにされていると感じているはずです。

これからの育児は貴女をとても忙しくし、貴女の経験の積み重ねは、貴女をとても成長させてくれます。別居している姑さんの不機嫌な顔や無神経な言動など、いちいち気にしていられなくなり、しかも相手は老いる一方です。

夫君自身には問題がないのですね。両家のご両親が結婚したのではありません。離婚して、子供さんから父親を取り上げねばならないほど、私にはこれらの問題が深刻だとは思えません。

あゆままさんが一切、夫君には姑さんたちの悪口は言わない。最低の回数でも子供をつれて夫君のご実家にご機嫌伺いをする。不愉快な言葉は、無視か笑い飛ばす。これはすべて、貴女と子どもさんのためにすることなのです。

知恵と経験と楽天主義で乗り越えよう

お姑さんの味方をしたような申し上げ方になりましたが、今のあゆまま様に、ワンクッション置いてみる試みでした。お姑さんにも特にご夫君にも、申し上げたいことは山ほどあります。でも今日は貴女からのご相談ですので、そちらには踏みこみませんでした。気を悪くなさらないでね。

娘を嫁がせた親も、貴女がた夫婦も姑さんも、みな新しい立場の新米です。この時期は、このレベルで揉める家族も多いですが、失敗を繰り返し、知恵と教養と経験を積み、お互いが成長して乗り切っておられるのですよ。

こんなことで離婚なさるなら、世の中離婚だらけで、子供はたまったものではありません。心をもっと広く持ち、もっと楽天主義でいきましょう。子どもたちが、あゆままさんの行動を見ていますよ!

※ ミセス・パンプキンへの相談はこちら

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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