30歳過ぎて友達がいない…それって深刻! 「異性の友達のほうが気楽」という女たち

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すごく親しかったのに、ある時からお互いの状況が違ってきて疎遠になったのだけれど、再び友情が温まることもあります。何年ぶりかで会ったのに、昨日も一緒にいたみたいに、あっという間に距離が縮まって、そして、またお互いが自分の大切な日常の中に戻っていく。それからは、遠くからお互いを応援し合っている、といった新しい関係ができることだってあるのです。

あなたが今、疎遠になっている友達の中にも、そんな人がいて、将来、もう一度友情を抱けるかもしれません。人生のステージが変化して古くからの知人が、新たな親友になるのかもしれないし、まったく新しい出会いから、これまでになかったような友情を感じるかもしれません。

どちらにしても、人として成長していくとき、そのタイミングに応じたすばらしい出会い、というのは必ずあるものです。20代の頃に、「もう一生恋なんてしない!」とか思ったくせに、何歳になっても恋をするように、何歳になっても友情は生まれます。

自分のことで手いっぱいだった、若き日にさよなら!

今、周囲に友人が少ない理由は、若いとき、ちょっとだけ人間関係に不器用だったこと、そしてあなたが新しいステージに立とうとしていること、にあります。自分のことだけで精いっぱいだったステージを、終えようとしているのだと思います。ごくごく普通の感覚ですから、「友達作らなきゃ」なんて、無理に友達候補を探したりしなくていいと思いますよ。

ステージを重ねていくと、若いころのように、狭い関係の中で「私は好きでいてもらっているか」「仲間に入っているか」と相手の顔色をうかがいながら自分を装うことは少なくなっていくでしょう。居場所がなくなる怖さがなくなってくるからです。その怖さがなくなった分、様々な居場所で出会う人たち、再会する人たちに対して、「この人が好きだ」と素直に思えるようになるはずです。そして、男女や年齢に関わらず、色々なバリエーションの友情を築くことができるようになるのです。

若い頃は、友達が少ない自分のコンプレックスを認められなかった私ですが、50代、60代と、今後の出会いを、とても楽しみにしています。自分のことだけで手いっぱいだった時代を終えて、次のステージに向かおうとしているあなたも、きっと人の優れたところをたくさん見つけられるような大人になっていきます。大人の女同士の気の置けない、なんとも愉快な関係、楽しみにしていたらいいと思いますよ。もうすぐ、です。

※読者の皆様からのお悩み、ご相談を募集します。こちらのアドレス(onna-sodan@toyokeizai.co.jp)まで、年齢、ご職業等を記載のうえお寄せください。掲載は匿名といたします。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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