大人になると、居場所が増えていく!
思春期以降になると、「恋人ができたら、友達を失った」という経験をする女子も出てきます。好きな人と友達とのバランスがとれず、女友達との関係に感受性を働かせることがおろそかになって、気づくと疎遠になってしまうんですよね。それ以降も、どんな仕事に就いたか、結婚したかどうか、出産したかどうか、いつも、大事な何かができて、それらに夢中になっているうちに、女友達との友情が手のひらからこぼれていってしまう。不器用なんですよね、友達の少ない女たちは。
あなたもきっと、自分のステージが変わって友情を失った経験のある人なのでしょう。
子どもの頃は、学校と家くらいしか、「自分の居場所」のバリエーションがありません。居場所ごとの人間関係の輪も小さく、似た年齢層や価値観の集合体の中で過ごします。ところが、人生のステージが変化していくたびに、居場所のバリエーションは、だんだんと増えていくようになるのです。異なる価値観の人とも知り合うし、その人たちの年齢の幅もぐんと広くなります。
私は、最近ようやく、自分の居場所が増えていることに気づき、それをありがたいなと思えるようになりました。大人になって、自分の果たす役割が増えてきた分、居場所が増えてきたような。いろいろな居場所で、いろいろな私でいられる。そこには必ず出会いがあって、新たな友情が育んでいけるような気がします。
40歳過ぎて、社内のライバルとも語り合えるように
20代の頃、社内でライバルと周囲から言われ続け、意識しあってきた同期の女性がいたのですが、40歳を過ぎてからふたりで飲んだとき、すごく素直に弱音を言い合えたことがあります。ふたりとも、ちょっと泣いたくらい(笑)。50歳になったらまた飲みたいなと心から思います。
30歳を過ぎた頃に出会った3歳上の先輩は、私に仕事そのもので業務の「いろは」を教えてくれた厳しい人でしたが、共に苦しい時代をモーレツに働き、本気で口論もし、誰よりも一緒に時間を過ごしたからか、今でもうれしいことがあると真っ先に報告したくなる存在です。
また、30代の後半の頃の元メンバーたちは、10歳前後は年下だけれど、利害がなくなった今も、お互いにしんどいことがあると、何よりも優先して「アホな話限定」の会をやり、いすから落ちるくらい笑い転げては、肩をたたき合う関係です。それから、仕事の内容も環境も年齢さえもまったく違うのに、ママ友の関係を超えて、子ども同士よりもずっと仲良くなり、個人的なヒミツも分かち合っている人もいます。
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