構図とアングルで「好印象」を伝える簡単なコツ ノートPCの位置を変えるだけで結果が変わる!

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Web会議でもこの3つのすべてを使えるわけですが、リアル会議と大きく違うことがあります。それは、通信回線を使うことと、上半身しか映らないことです。一見弱みに見えますが、演出次第で強みになります。

だから、これは僕の経験則でしかありませんが、Web会議では、メラビアンの法則よりも、次の3つで印象が決まると思っています。

構図・アングル・照明:55%
言葉・声:38%
ボディランゲージ:7%

つまり、画面にどう映るかを意識するだけで、相手に伝わる印象は驚くほど変わります。

リアル会議と同じように、最初の印象がよければ、その後の会議はスムーズに進みます。逆に、最初の印象が悪ければ、リアル会議よりも途中で挽回することは難しいでしょう。

ポイントは、相手がどう思うかを意識することです。見せたい自分よりも、見られる自分が重要ということです。誤解を恐れずに言えば、「実際に優秀である」ことよりも、「優秀だと思わせる」ことのほうが大事なのです。

基本ポジションは顔と体が1対1

Web会議で自分が映る画面の構図によって、相手に伝わる印象が変わります。ディスプレイは横長なので、映るのは上半身だけです。テレビ業界でいう「バストショット」です。

バストショットには2種類あって、顔と体を同じバランスに映す「ルーズバスト」と、少し寄って映す「タイトバスト」です。ルーズバストはニュース番組のキャスターをイメージしてください。一方のタイトバストはインタビュー番組など、顔の表情がよりはっきり映るショットです。

Web会議は、ルーズバストがお勧めです。自分を中心に置く「日の丸構図」で、頭の上に少し余白を出して、顔と体が1対1になるようにカメラの位置を決めましょう。スチール写真で基本的な構図として知られる日の丸構図は、読んで字のごとく、日本の国旗のように真ん中に被写体を配置することで、中心の被写体を引き立てます。

出典:『開始3秒で差がつくWeb会議のコツ』

また、会議の参加人数によって、自分の顔の大きさを調整することも大事です。参加人数が多くなるほど一人ひとりの画面は小さくなるので、画面に映る顔を若干大きくしましょう。そうすることで、うなずく仕草や、納得した表情が、画面の向こう側にいる相手に伝わりやすくなります。

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