大勢が採択に賛成の流れになっているのに、誰かがかたくなに意見を曲げなかったり、「どうも納得がいかない」と固執したりして、遅々として会議が進まず、ほかの出席者が疲弊していくといった場面。こだわりが強い人は、自己愛的な主張が強い傾向がある。明らかに駄々をこねているように見えるケースでは、本人の承認欲求が満たされていなかったり、振り上げた拳を下ろすタイミングを失っていたりする。
そんなときには、ファシリテーターが「大抵にしてもらえますか」「いいかげんにしてください」というような、無理やりに先に進めるようなやり方は基本的にNGだ。より一層相手をかたくなにさせてしまいやすい。このような場面では、「譲れない点だけを挙げてください」と、いちばんのこだわりを聞いてあげることで、気持ちを落ち着ける方向に持っていこう。そのうえで、それ以外のことは譲歩してもらうように促すことが得策だ。
会議を妨げる「4H」
意見を求めても、具体的な返答をすることなく「とくに意見はありません。私のことはいいですから」と発言する人がいる。傍観者のような態度で、周囲からは面倒な人と思われやすい。特段の意見がなく、ほかの人の意向に合わせるつもりなら、「皆さんの意向に合わせます」と、はっきりと意思表明すべきであり、ファシリテーターは意思を確認すべきだ。
そして、決断を委ねたなら、決まったことに従うことも大切だ。「私のことはいい」という人ほど、決まったことに後で文句を言ったりする傾向もある。もし、避けてほしい選択肢があるなら、「○○以外は、同意します」と、明示することが望ましい。
一方、会議進行上、出席者側の心構えも必要だ。クロスファンクショナル(組織横断的)な会議の場合、利害関係も働き、お互いに腹の探り合いにもなりがち。そうした状況ではのちのち禍根を残さないように、波風を立てず、不必要に敵をつくらないほうがいい。
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