映画の世界にあこがれていた
――本作が映画監督デビューということですが、映画はお好きだったんですか。
僕はお笑い芸人をやる前は俳優養成所にいて演劇をやっていたんです。映画もすごく好きで映画の世界に憧れていたんです。でも劇団では芽が出なかった。当時はシティボーイズさんとか俳優出身の人たちがお笑い界に進出していた時代だったので、コント赤信号さんの劇団に入り、そこからお笑いで頑張っていきました。そこそこ売れてきて、ドラマや映画にもちょっとだけ出られるようになりましたが、だんだん“食べる”ほうの仕事も増えてきたんです。
――ジモンさんといえば食ですからね。
食は昔から趣味だったんで、仕事が増えてからも食を追求していたんです。そんなあるとき、松竹の偉い方が僕の本を買って、「ジモンさんのオススメしているお店は全部、どこに行っても『また行こう』と思える常連になりたいなと思うような店ばかりだ」と言っていただいた。それで「一度会いたい」ということで、お会いすることになったんですが、そこで「映画を撮りませんか」という話になったんです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら