「学校に行かない理由」聞かれた人が困惑する訳 「保健室もフリースクールもダメ」を経て…
不登校になった理由もきっかけも思い当たらない
不登校に関する本やブログなどで書かれている「不登校を乗り越えた」という言葉に、私は違和感を感じるときがあります。それは、きっと私が理由のない不登校を経験しているからだと思います。
私は小学1年生のときに不登校になりました。不登校になった当時、まわりの人から「どうして学校に来ないの?」とよく聞かれましたが、自分でも学校へ行けない理由がわかりませんでした。
思えば、幼稚園の頃から行き渋り始め、そして、流れるように不登校に。親の仕事の都合で小学2年生のときに転校し、環境の変化で少しだけ通えるようになったものの、数カ月後にはまた不登校になりました。
フリースクールや保健室登校を試みた時期もありましたが、どこも楽しくなく、結局通うことはできませんでした。
とくに学校へ行けなくなった理由もきっかけも、思いあたらないまま、私は高校まで不登校を続けました。
しかし高校2年生のとき、ちょっとした変化が訪れました。「どうせ、自分には学校に通うのは無理だ」と諦め、通信制高校に転校したのです。
きっかけは、ぼんやりと、これまでの自分を振り返ったときに「私は小学校も中学校も行けなかった。なのに、高校になったからといって急に通えるようになるわけではないよな」と思ったことでした。
「今までできなかったことは、きっとこれからもできない。だったら、できないことを無理にがんばるより、できることを見つけたほうがいいのではないか」と、自分に対して思ったのです。
転校した通信制高校はほぼ自宅学習で、登校するのは週1~2日だけ。自宅でひとり、勉強を進めていくのは、大変ではありましたが、毎日学校に通おうと努力することに比べると、ラクに感じました。