小5で「心が壊れた」忘れられない教師の言葉 ワラにもすがる思いで助けを求めると…
私の心の一生の傷
私が不登校になった理由は、5年生のときに同じクラスの男子から受けた、いじめです。バイ菌扱いされたり、給食のときに自分の机だけ離されたり……。言葉や態度によるいじめをずっと受けていました。
いじめを受けながらも、しばらくはがんばって学校に通っていたのですが、しだいに私は「教室に入ったら、今度は何をされるんだろう」と恐怖心を抱くようになりました。
教室におびえる毎日に疲れ切った私は、ある日、ワラにもすがる思いでクラスでのことを相談室の先生に相談することにしました。
でも、先生は「そんなことに負けてどうするの? 逃げるの?」と言い、怖がる私を無理矢理、教室に連れて行こうとしました。
今ふり返ると、私をいじめていた人たちは外面のよい、いわゆる「よい生徒」だったし、私が身体的な暴力を受けていたわけでもなかったので、先生には小さな生徒どうしのトラブルに見えたのかもしれません。
でも、当時の私にとって、いじめは本当にツラいできごとで、先生に話したことも私なりの必死のSOSでした。
「誰も助けてくれないんだ。いじめられる自分なんか死んだほうがいいのかもしれないな」と、いじめに加え、まわりが自分のツラさを受けとめてくれなかったことが重なり、私の心はどんどん壊れていきました。
中学はいじめてきた同級生とはちがう学校に通ったのですが、結局、私は中学でもいじめのトラウマからクラスメイトに心を開くことができませんでした。
いじめられたことは、私の心の一生の傷になっています。19歳になった今でも、ときどき当時のことを鮮明に思い出し、フラッシュバックを起こしてしまうほどです。
不登校になって悪いことばかりではありませんでしたが、あのいじめがなければ、「私の人生は変わっていたのかもしれない」と思うと、複雑な気持ちです。(さゆり・19歳)
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