40歳で事実上の現役引退?縮まる仕事寿命

65歳まで働くどころか、40歳がキャリアの臨界点

がむしゃらに働いた20代、30代の先に待ち受けているのが40代だ。「若さ」でも「経験」でも戦えず、宙ぶらりんになりがちな40代を、いったいどう生き抜いていけばいいのだろうか? 東洋経済オンライン『ワーキングマザーサバイバル』の連載でもお馴染みの佐藤留美さんは今年40歳。新連載「40歳クライシス」では、"当事者"でもある佐藤さんが、クライシスの実態を徹底リポート。さらに、その乗り越え方について探っていきます。
40歳の壁を乗り越えられるか?(写真/アフロ)

われわれは、あと何年働くのだろうか?

筆者は現在40歳。同世代の仲間内では、最近、よくそのことが話題になる。

2013年4月、年金の満額受給年齢が65歳に引き上げられたことに伴い、本人が希望すれば、65歳まで雇用が延長されるようになった。となると、65-40=25で、あと25年? 今後は、そうは問屋が卸さないであろう。

2014年5月、政府の有識者会議は、人口減と超高齢化への対策として、70歳までを「働く人」と位置づけた。出生率の引き上げと同時に、高齢者の“活躍”を後押しして、50年後の2060年代に1億人の人口を維持するためだという。年金支給開始年齢が70歳に引き上げられるのは、もはや既定路線なのだろう。

最後のベビーブーマー世代であるわれわれ40歳前後世代がシニアになる頃には、年金財政がさらに悪化し、その年齢はもっと高齢化しているかもしれない。われわれは、後期高齢者(75歳以上)直前まで働かなくてはいけないのだろうか?

もっとも、働くことは生活の糧であると同時に、われわれに生きる喜びややりがいを与えてくれる。しかし、それは、その時々の適職にありつけてこその話だ。

誰だって、亡くなる直前まで華々しく“活躍”した作家の渡辺淳一氏や女優の森光子さんのようなキャリアにはあこがれる。しかし、いったい、どれほどの人が、彼ら彼女らのように、死ぬ直前まで「アナタにぜひあれをやってほしい」「この仕事はあなたにしかできない」と請うてもらえるだろうか? 

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