ネットで相手を魅了する「最初の1分」の使い方 リモートプレゼン上手はいったい何が違うのか
メリハリがない話を聞かされるのは苦痛
プレゼンとは基本的に、商品を買ってほしい、コンペを勝ち取りたいといったこちらの要望に対し、聴き手を説得し行動変容を求める行為であり、それを実現するのが「ササるプレゼン」だと以前述べました。
つまり聴き手となる相手は、たいていの場合決済権者であり、彼らは1日に複数の会議を抱えていたり、プレゼンを受ける機会も多いため、ダラダラと長い説明を好みません。心穏やかに見える人でも「要点さえわかればいいんだけど」という不満を隠し、我慢して聞いているケースも多いのです。相手が関心を失っていくさまが気になって、余計に熱を込めた挙句に説明過多となり、墓穴を掘るなんて経験があなたも1つや2つあるのではありませんか。
実力があり、処理能力が高い人ほど時間は貴重です。だからこそメリハリがない話を聞かされるのは本当に苦痛です。どうすればいいか。短時間で、それも「1分で要点を、10分で一通り話せる」スキルを身に付けた人は、相手の心をつかみやすくなります。短い時間で要諦を押さえたトークができる人が、しっかりと相手にササる人なのです。
そもそも長々とした説明しかできないようでは、プレゼン巧者とは言えません。「1分トーク」ができれば、いわゆる「エレベータートーク(エレベーターで乗り合わせたくらいの短時間で、要点を相互に伝達し事を進める話法)」が要領よくできるようになり、ちょっとした自己紹介やスピーチ、会議での発言もスマートにこなせるようになります。
しかし1分で話を完結させるのは非常に難しいことです。そこでまず、「10分プレゼン」ができるようにしておくとよいでしょう。
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