ネットで相手を魅了する「最初の1分」の使い方 リモートプレゼン上手はいったい何が違うのか
オンラインプレゼンにはメリットが多々ある一方で、場を共有する対面よりも飽きやすいというデメリットもあります。ササるプレゼンにするためには、リアルよりも「飽きさせない」ということが大事であり、そのためには集中力が持続しやすい10分という時間は非常に有効なのです。そのうえで飽きさせないために意識すべきポイントは――
・デリバリー(話し方・伝え方)が面白い
・話し手が非常に魅力的
ということが実現できればよいのですが、これは今日決心して今日すぐできるというものではなく、量稽古、つまり大量の勉強と練習が必要です。しかし、「短く話す」「規定時間内で終わる」というのは、工夫すればすぐできることです。
10分感覚は商談にも応用しやすい
1分トークでつかみ、10分プレゼンでクロージングする。プレゼン時間が長い場合も同様に、この10分感覚を踏まえて応用し、与えられた時間を有効に使って飽きさせない展開を心がけましょう。
この10分感覚は、商談などにも応用しやすいものです。一般的な商談には1時間程度の時間が与えられることが多いと思います。とはいえ、対面時には会議室などに移動したり退出する時間が必要だったり、オンラインでも落ち着いて本題に入るまでの時間が多少は必要となるため、実際のプレゼン時間は思ったよりも短くなります。
そう考えると、基本的なプレゼンの核心部分は10分単位で構成し(複数事案の場合は×事案数)、あとは補足とQ&A、コミュニケーションの時間を多めに想定すると、与えられた時間内で必要十分なササる情報を提示できるというものです。
ちなみに拙著では、労災ゼロのための安全講習をテーマに、10分プレゼンの実例として使用スライドと台本を紹介しています。このケースでは14枚のスライドをアニメーションも用いて展開することを前提に、スライド毎に想定したトーク時間を記載し、時間軸を意識した練習材料となるようにしています。
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