ネットで相手を魅了する「最初の1分」の使い方 リモートプレゼン上手はいったい何が違うのか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

唐突ですが、質問です。あなたは自分が1分当たり何文字ぐらいの分量で話しているかご存じですか。ちなみに私は普段、1分当たり500字程のまあまあ早口で話しますが、講演などの登壇ではどんどん早口に拍車がかかり、だいたい1分間で650~700字くらいのペースで話します。

もちろん、一本調子でしゃべりぬけるわけではなく、緩急、強弱がつきますから部分部分で凸凹は発生しますが、この「自分の通常スピード・早口のスピード・ゆっくり強調して話すときのスピード」を知っておくことがまず肝要です。

人それぞれ多少の差はありますが、1分で話せる分量を知り、これを前提に論旨をまとめることで、話が非常に伝わりやすくなります。しかし、自分の口調のスピードを体感的に把握していない人は、どんなに台本を推敲して練習しても、時間どおりに収めることは難しいのです。

「10分で話せる量」を把握する

この1分で話せる量を把握できると、全体の構成を考えてスライドを作成し、最も伝えたい「結論」をどのように効果的に伝達できるかというプレゼンの基本が定まります。

もちろん、1分で伝えられる情報量は限られます。この1分トークの効果を発展させ、過不足なく立体的に提示できる最良のプレゼンが、「10分プレゼン」です。「10分で自分がしゃべれる量」、これを知っておけば、5分でも15分でも30分でも3時間でも応用が利きますし、スライドやセリフの分量を正確に準備できるようになります。

それではまず、1分トークについて解説しましょう。1分トークは基本的に、「SDS法」と呼ばれるフレームワークで骨子をまとめます。

S(Summary) 要約
D(Details)  詳細
S(Summary) 再度要約

これは話を展開する基本であり、話のボリュームにかかわらず、大筋がこのようになっていると話がまとまります。ネットニュースなどもこの手法に基づいた構成の記事をよくみかけますが、まず論旨の要約を提示し、そのうえで詳細に踏み込むことで話が散らからず、改めてまとめとして要約を提示することで内容の定着を容易にします。

次ページ日頃からできる1分トークの練習
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事