心臓病死のリスク、「月曜午前」が最も高いワケ 健康診断で発見が難しい「職場高血圧」に注意

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さて、近年は「食べ過ぎ高血圧」という新たな難敵もいます。ようするに肥満による高血圧ということです。

幸いなことに、減量すれば血圧はたいてい下がります。45~66歳の高血圧患者さん、合わせて2100人を対象とする8つの調査を総合的に分析した研究からは、約4kg減量するだけで上の血圧が4.5ミリ、下が3.2ミリ下がることが明らかになっています。

理想は20歳のときの体重に戻すことです。人の体は20歳前後にできあがるため、それ以降増えた体重はほとんどが余分な脂肪だからです。

高血圧と診断を受けている人が、20歳のころの体重まで減らして必要な減塩を行えば、半数以上の人が薬を飲まなくてもよくなると考える専門家もいるくらいです。

一日当たりで減らす摂取カロリーを算出

ただし、まずは現実的な目標として、体格指数(BMI)でぎりぎり普通体重に入るレベルを目指しましょう。

こちらの式を見てください。男女共通です。

身長(m)×身長(m)×25=目標体重(kg)

現在、身長が170cmで体重が78kgの人なら、目標体重は約72.3kgとなり、今より6kg減らせばよいことになります。一気に下げるのは体にとって負担なので、毎月2kgまでの減量にとどめてください。6kgを3ヵ月以上かけて落とす計算です。

そのためには、一日あたりの摂取カロリーをどれくらい減らせばよいでしょうか。

減らしたい体重(kg)×25=一日に減らすべきカロリー(kcal)

6kg落とすのが目標の人は、一日の摂取カロリーをこれまでより150kcal減らせばよいのです。ちょうどカステラ1切れくらいです。これならなんとかなりそうな気がしませんか。

「いや、自分は6kgじゃとうてい足りない」という人も無理は禁物です。まずは6kgの減量を目指しましょう。

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