織田信長「桶狭間」で奇跡の大逆転を果たした訳

「時と場合によって」のワンマンプレーが光った

チームの和も大事ですが配慮しすぎるのもリーダーとして的確とは言えません(イラスト:t-room/PIXTA)
戦には、戦国時代の“いろいろ”がつまっています。
『〇〇の戦い』のことを説明するには、登場人物、彼らの関係性、なぜ戦うことになったのか、戦いのあとはどうなったのか……を、伝える必要があるので、「戦」を1つ解説すれば、戦闘以外のあらゆるストーリーも見えてくるんですね。
人生は、勝負の連続です。
どんな人も「勝ちたい」けれど、勝ち続けることはできません。たくさん負けることもあるけど、この「負け」が実は大事だったりします。
「勝ち方」からも「負け方」からも学べることがいっぱいある。それを教えてくれるのが「戦」なんです。
「桶狭間の戦い」が今も歴史に深く刻まれる意味』(2020年10月28日配信)、『織田信長「桶狭間の戦い」前夜に見せていた奇策』(同11月4日配信)に続いて、お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当で、歴史の「超現代語訳」で知られる房野史典さんの新著『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。』より、「桶狭間の戦い」章の一部を抜粋、再構成してお届けします。

天は信長に味方した

【桶狭間の戦い】最後のお話となります。

おさらい、いくね。

信長、尾張国を統一しかけたら……今川義元が攻めてきて大ピンチ。
      ↓
だけど、作戦決めねーし、家臣の言うこともまったく聞かない信長。
      ↓
しまいには正面突破しようとする信長に、家臣たちは「えー!?」
      ↓
しかし、そのとき、空から……

奇跡

が、かなりキツめに降り注ぐんです。

バッ……バババッ……バババババババババババババ!!!!

織田軍にとって、幸運すぎる天候急変。

ヤバすぎるにわか雨が、

石か氷かというようなにわか雨が、

近くにあった巨木を倒すほどの強いにわか雨が、

とにかくすんごい雨が、突然降り始めたんです(たぶん雹<ひょう>かあられ)。

そんな激ヤバ暴風雨が、織田軍の背後から追い風のように。今川軍からすれば、

今川軍「痛い痛い痛い痛い痛い痛い……!!」

顔を打ちつけるように降ったもんだから、今川軍はヘロヘロ。

あまりのラッキーに、織田軍のみなさんは、

織田軍「あ……あ……熱田大明神のおぼしめしだ!! 参拝しといてよかった!」

と、沸き立って震えてもう1回沸き立ちます。

やがて、空が晴れたのを確認した信長は、ガッとやりをつかみ、

大声で叫びます。

信長「かかれぇぇぇぇ!!」

ついに、信長率いる織田軍団は、今川軍に真正面から突っ込んでいったのでした。

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