世界史から見た、おんな城主・井伊直虎の真実 同時期に世界でも女性君主が多かった理由
「直虎」という名の戦国おんな城主
2017年のNHK大河ドラマは、タイトルを『おんな城主 直虎』という。主人公は遠江国の土豪・井伊家の血を引く女性である。
なぜ女性が直虎という男性のような名を用い、城主を務めることになったのか。そこには当時の井伊家と駿河国の大大名・今川義元が関係していた。
直虎の曾祖父直平には三男一女がおり、家督は直平から嫡男の直盛へと受け継がれていたが、彼には女性である直虎しか子がいなかったことから、叔父である直満の一人息子・亀之丞(直親)と直虎を縁組させ、将来二人のあいだにできるだろう男子に跡を継がせることが決せられた。
ところが、井伊家が臣従する今川義元の猜疑心の強さが、井伊家をお家断絶の危機に追いやった。謀反を疑われた直満は殺され、まだ九歳の少年にすぎなかった亀之丞は信濃国に逃れたのち、それきり音信が途絶え、生死さえも確認できない状態が続いた。





        
        
        
      
        
      
          
          
          
        
          
        
        
        
        
        












無料会員登録はこちら
ログインはこちら