「スマホばかり触る人」が見逃す筋肉のサイン 元格闘家が実践する「疲れた心を整える」筋トレ

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1つ目の心を前向きにする動作は身近なことでも実践できます。わたしは、自分の気持ちが落ち込んでいると感じたときは、必ず自分の体の状態を観察することにしています。心が落ち込んでいるときは、体にもネガティブなサインがあらわれている、と考えるからです。

さらに、これまでの挫折経験から、心の状態だけを無理やりポジティブに変えるのは非常に難しいということを知っています。だから体の状態をチェックし、次に体の状態をポジティブな状態に変えて、心に変化を与えるようにしています。たった3つのポイントをチェックして修正するだけです。

心の疲れを知らせる体のサイン

① 視線が下がっていないか

人は悩みがあると自分の内面と対話を繰り返します。そのようなとき、目線が左下を向いていることはないでしょうか。このように心の状態は目にあらわれやすいので、まずは目線が下を向いていないかをチェックしてみましょう。

② 背筋は丸まっていないか

スマートフォンやパソコンに触れる機会が多いと、背筋が丸まり、肩が内側に巻いてしまいがちです。また、緊張して僧帽筋(そうぼうきん)という肩の筋肉が上がっている方もよく見かけます。

「肩に力が入っている」と体がロックされてしまい、思ったように口や体を動かすことはできません。仕事中などに一瞬だけでも我に立ち返って自分の姿勢をチェックしてみると良いでしょう。

③ 呼吸は浅くなっていないか

目線が下がり、背中が丸まっていたり、肩に力が入っていたりすると、肺が圧迫され、きちんと横隔膜を上下させた深い呼吸が行えない状態になってしまいます。息苦しさを感じるようなときも、呼吸が浅くなっている可能性があります。

これらの修正方法はいたって簡単。顔を上げ、胸を張る。そして大きく深呼吸をすることです。深呼吸をするときは、口から大きく息を吐き、次に鼻から息を吸うことを繰り返してみてください。ポイントは、最初にできるだけ大きく長く吐くこと。吸うときはできるだけ胸を開き、空気をたくさん取り入れるようにしてください。

それを3〜4回繰り返します。息とは自らの心と書きます。呼吸と心がつながっていることも意識してみましょう。たったこれだけでも驚くほど気持ちは前向きになります。

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