26歳アイドル「私を襲った"地獄"のような痛み」 猪狩ともか「凶器のような重さに押し潰され…」
毎日ほとんど終電の日々
「26歳アイドル『あの日、私を襲った事故』の真実」でも述べましたが、「仮面女子」というアイドルグループに所属する私は、26歳のある日、秋葉原のステージに向かう途中、強風で倒れてきた看板の下敷きになりました。
突然の事故によって「脊髄損傷」を負った私は、それによって下半身不随に。歩くことはもちろん、自力で立つことさえできなくなりました。
あの日、急に強い突風が吹いて、左手の看板がガタガタ鳴っているのが、歩きながら、なんとなく目の端に入りました。
「今日は風が強いな」そう思っていた次の瞬間、私は看板の下敷きになっていました。一瞬のことでした。
まず感じたのは、痛みよりも、看板の重さでした。看板は木製で「重さ数百キロ」もあったようです。
看板が重たくて、苦しくて苦しくて……。息ができない。経験したことのない、ありえない、凶器のような重さでした。
周りの人が助けてくださり、うつぶせの私を見て、仰向けにしてくれました。そのときです。「痛~~~~~ッ!!!」。今までに感じたことのない、信じられないほどの激痛が腰に走り、私は思わず絶叫していました。
「なんでこんなに痛いの!?」。気が遠くなるほどの痛みでした。
駆けつけた救急隊員によって、すぐに病院に運ばれた私は、救急車の中で、ずっと「息が苦しい」と訴えていました。車の中で酸素マスクがつけられましたが、ラクになることはありませんでした。
大学病院に搬送され、緊急手術は6時間にも及び、終わったのは深夜2時頃でした。
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