26歳アイドル「私を襲った"地獄"のような痛み」 猪狩ともか「凶器のような重さに押し潰され…」
最初は「こんなことできるわけがない!」と思った1つひとつのリハビリも、練習を重ねるうちにできるようになっていきました。
こうした「小さな成功体験」を重ねることで「私にもできる!」「車椅子でもちゃんとやっていける」という自信につながっていきました。
その意味では、リハビリは「車椅子生活のスキルの獲得」ということ以上に、私にとって非常に意義のあるものでした。
「痛い痛い星人」から「ケガの回復を実感する日々」へ
リハビリの進展とともに、身体が回復していくのを日々実感していきました。「ICU(集中治療室)」にいた頃は、身体の向きを変えることすら痛みに耐えきれず、 何をしても痛がる「痛い痛い星人」でしかなかった私。
主治医の先生は「だんだん傷口が閉じていって、痛みはなくなるからね」と言ってくださいましたが、私は「そんなの気休めでしょ……」としか思えませんでした。
だってあまりにも痛くて、永遠に回復する気がしなかったから……。でも、本当に徐々にではあるけれど、痛みがなくなっていきました。
骨折した肋骨は、最初は笑うだけでも痛かったけど、しばらくするとクシャミをしても平気に。腰の痛みはしばらく残りましたが、これも徐々に消えていきました。
身体の回復力ってすごいんだなと、われながら驚きました。
突然の事故、緊急手術、ICUからHCU、そして一般病棟へと、少しずつ回復。リハビリも順調に進み、車椅子生活にも少しずつ慣れてきました。
その過程で私は「自分が置かれた状況」を少しずつ理解し、精神的にも落ち着きを取り戻しつつありました。
「明けない夜はない」それを身をもって実感しました。
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