強面のヤンキー系でも、「ママっ子」
ここまで読んできて、「草食男子とか、裕福で育ちのいい家庭によくある現象なのでは?」と思った方もいるだろう。そこで、次のケースでは“草食”でも“ぼんぼん”でもない、ある息子のケースをご紹介する。
西東京市に住むH君。強面で、母親と仲がいいなどとは想像できない彼だが、真性の「ママっ子」である。
下の画面は、H君と母親のLINEでのやり取りの様子である。お互いの状況を頻繁に連絡しあっている。まるで恋人だ。
普段、H君は、友達へのLINEの返事は早くないという。が、母親に限っては即座に反応し、返事をしている。母と息子が連絡を取らない日は、1日もないという。
「ママっ子」たちの共通点
さて、ここまで「ママっ子」たちの生態をレポートしてきた。親密な関係にある母と息子が増えていることを感じていただけただろうか。このようなママっ子たちは気持ち悪がられるのではなく、「身近な女性に優しいのだから、恋人にも優しくしてくれるはず」「優しそうだけど嫌みがない」などの理由から、若者からはむしろ賞賛されているのだ。
またインタビューに登場したケースでは、多くの共通点があった。
1)息子に反抗期がない
近年、反抗期のない若者が増えていると言われている。理由としては若者が他人や社会に反抗するのをあきらめたり、空気を読むようになったから、などが挙げられるだろう。そのため思春期を過ぎて以降も、母親と幼い頃からの「小さな恋人」のような関係を保ち続けているのではないだろうか。
2)母親が外見的に美しく、一緒に行動しても恥ずかしくない
昔の母親像とは違い、美魔女と呼ばれるような美しい母親が増えている。ある息子は、「ちびまる子ちゃんのお母さんみたいな母親とは、一緒に歩きたくない」と語っていた。母親と一緒にでかけるハードルは下がっている。
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