堀江貴文「誰だってタダでいくらでも学べる」

学校に通うということにこだわらなくていい

座学を推奨する従来の学校制度にモノ申す(撮影:梅谷 秀司)
若者たちよ、未来を恐れず、過去に執着せず、「いま」を生きろ――。コロナ後の学びを変える47の行動スキルを収めた堀江貴文氏の新著『将来の夢なんか、いま叶えろ。 ―堀江式・実践型教育革命―』から一部を抜粋・再構成し、堀江氏のメッセージをお届けします。

協調性の高さ=優等生の時代は終わった

現在の学校教育が確立した系譜をたどると、戦争に行きつく。優秀な兵隊あるいは労働者をいかに効率よく生産するかという、明治維新後の富国強兵思想から設計されたものだ。

一応、学校教育は国民全員が文化的な生活を過ごせる知識と教養を分け隔てなく学べる、基本的人権にのっとったシステムとされている。しかしそれはしょせん、表向きの理由にすぎない。実際は黙って体制側の言うことを聞き続ける、「我慢の秀才」たちを育成するのが狙いだ。そこで重要視されるのが協調性。周囲の空気を読み、全体からはみ出さず、個性を平均に押しこめて黙々と勉強する人が、テストでも内申点でも「優等生」とみなされた。

言われたことを言われたとおりにこなす能力は、それはそれで1つの価値を持つので、全否定すべきものではない。だが、協調性の高さイコール「優等生」であるという時代は、とっくに終わったのだ。

テクノロジーの急速な進化で、個人の人生のあり方、生き残り方の最適解が、20年ほど前とはまるで変わってしまった。協調性は、学校・会社・家族など日本社会のあらゆる組織のなかで重宝される「スキル」だったが、スマホを介したシェアリングエコノミーの発達で、どこかの組織に所属しなくても不便なく暮らしていけるようになった。

協調性を人々に染みこませるための学校教育は、もはや何の意味もなくなった。むしろシェアリングを使いこなすマインドの育成の邪魔にさえなっている。「行きたければ行けばいいけれど、いまの学校教育を受け続けるのは、もう弊害しかないんじゃない?」というのが僕の偽らざる考えだ。

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