堀江貴文「誰だってタダでいくらでも学べる」 学校に通うということにこだわらなくていい
僕がたびたび著書などで述べているように、YouTubeには教育系の学習動画が無料で公開されている。学校の先生よりはるかに教え方が上手いプロの先生たちが、ハイレベルな授業を提供してくれているのだ。スマホで、無料で、いつでも好きなときに必要な教科を学べる。本当に恵まれた時代だ。
勉強だけではない。魚のさばき方や美味しい料理のつくり方、服の着こなしテクニックや映えるメイクの方法も、動画で学べる。実践的な技術を会得するのに、指導者や、どこかの稽古場に修業に出向く必要はもうないのだ。
プロサッカー選手の本田圭佑さんが、プロアスリートやビジネスマンのマインド指導を行うオンラインサービス「NowDo」を立ち上げた。世界レベルの指導者が動画で直接若者たちを教えてくれるのだから、一般の指導者の出る幕は、もうないだろう。
最近では、医師による外科手術の先進技術を収めた動画が多数公開されていたりする。医療の進んでいない国の医師は、その動画で技術を学んでいるのだ。
プロとアマチュアの境目はもはやない
無料動画の充実で、素人革命は加速する。プロとアマチュアの境目は、もはやなくなった。実際に動き出し、独学で技術を身につけた人が稼ぐ仕事に就ける。2019年、プロ野球の独立リーグ「ルートインBCリーグ」の関東地区のトライアウトで、当時大学3年生だった杉浦健二郎選手が合格した。彼のポジションはピッチャー。だが高校、大学とも野球部でプレーしていないという。
杉浦選手は、スマホで見るトレーニング動画で野球を学んだそうだ。ピッチングの技術や肉体鍛錬を独学で続け、プロと同レベルの投手能力を身につけた彼のような素人革命の突破者は、スマホブロードバンド時代には当たり前のように続出するだろう。
このような環境にあって必要なものは、1にも2にも実行力につきる。身につけたものを即座にアウトプットする意欲が、成功を引き寄せるのだ。一定の時間をかけた勉強や訓練は、何においても必要かもしれない。だが、蓄積されたスキルではなく、やりたいように動きだし、遊びだったものをビジネスに変えていく個人のセンスが突き抜けた結果を生みだす。そんな時代に、アップデートできていない従来の学校に通い続ける意味は、果たしてあるだろうか?
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