堀江貴文「誰だってタダでいくらでも学べる」 学校に通うということにこだわらなくていい
学校教育の大きな弊害は、コミュニティーの多様性を損ねることだ。学校に通っていれば、友だちはできるかもしれない。でも同世代としかいないために、知識も考え方も、似たり寄ったりになる。知り合える大人はせいぜい、先生くらいだ。10代半ばで25歳のエンジニアや、30歳の鮨職人、50歳の俳優など、多様な人々と交わる機会があってもいい。その環境こそ、現代型の本当の学びになりえるはずだ。
学生の本分は座学で、さまざまな経験を持つ大人との交流はもっと後でいい、という意見もあるだろう。果たしてそうだろうか? 座学だけで、10代の若者にテクノロジーの進化が加速していく令和以降の社会を生き抜いていく能力が備わるとは、僕には思えない。多様性を肌で感じる体験のほうが、若者には大事ではないか。
これからの学びは、「オープンイノベーション」が大前提になる。僕はオープンイノベーションを基盤とした世界の歩き方を、君に伝えたい。
オープンイノベーションとは、自社だけでなく、他社や大学、地方自治体、社会起業家などの異業種、異分野が持つ技術、アイデア、サービス、ノウハウ、データなどを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや研究成果、製品・サービス開発、組織改革、地域活性化といった変革につなげる、イノベーションの方法論のことだ。
行動力さえあれば誰でも挑戦できる
いまや、ネット上に持ちこまれる最新の情報にアクセスするスキルさえあれば、自分が知りたいことを際限なく探究することができる。
オープンイノベーションが実現させたのは、「チャレンジしよう」という行動力さえあれば、誰もが平等に実践する機会を持てるようになった世界だ。物理的な制約条件はなくなりつつある。そんな時代に毎日早起きして、重い気分を抱えながら、昭和に建てられたような古い校舎に通う必要はない。
オープンイノベーションは、あらゆるリソースを無償で使える世界なのだ。誰だって、他人がつくった最新のツールやデータを利用し、次々と新しいアイデアに進化させ、世界に発信していける。発信すればフィードバックが集まり、アイデアはさらにブラッシュアップされていくのだ。
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