アマゾンのしたたかな「アレクサ普及戦略」 ついに日本で発売「Echo Auto」の実力を試した

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さらに車内での利用となると、Audible(アマゾンの運営するオーディオブックサービス)で子ども向けの本を読み聞かせしたり、長時間ドライブの際に手持ちの本を聴いたりといった使い方が思いのほか便利だ。

また、Echoはサードパーティが開発したスキル(Alexaを通じて他サービスなどを操作する仕組み)が3500以上もある。おそらく音声操作できるIoTやサービスのほとんどがAlexa向けにスキルを用意しているだろう。

使い方の幅が広くなったことで、各部屋に1つずつAlexa対応機器を置きたくなるのは、Alexa対応デバイス間での通話(いわば内線通話機能)やアナウンス機能など、Alexa対応デバイスが増えれば増えるほど利便性が高まるよう改良が重ねられているからだ。

多様な空間へと広がるAlexa

各部屋にAlexa対応デバイスが置かれ、家族がいる可能性のある場所の多くがカバーされるようになってくると、だんだんとそうした機能を消費者が使うようになってくる。

「そろそろご飯ができるわよ」とアナウンスすれば、どの部屋にいるかはわからなくとも、対応デバイスから一斉にアナウンス音声を再生させることができる。この際、つながっているすべてのAlexa対応デバイスに流す設定にしていれば、自動車の中にいる相手でも、Fire TV Stickで映像を見ている相手でも、その音声を届けることができる。

もちろん、相手がどこにいるかわかっているならば、音声を流す場所を指定してもいい。

実際に製品を試すまでは、カーオーディオをAlexa対応にする必要があるのか?とその意味を訝しんでいた。CarPlayやAndroid Autoに対応した車なら、車内のスクリーンやGPS、オーディオシステムを活用できるし、音声操作もSiriやGoogle Assistantを利用できる。

そもそも、Bluetoothで接続されたスマートフォンがあるなら、そのスマートフォンのアシスタントをそのまま使ってもいいじゃないか、という疑問もあるかもしれない。

しかし、実際に使い始めると音声のみでの操作を意識して作られてきたシステムだけに、その操作感はとても快適だ。自宅ですでにEchoシリーズを使っていれば、なおさらに利便性を実感できるだろう。

Alexaのいる場所が増えるほど便利に思えるようになっていくからだ。
しかも、”Alexaがいる場所”はもっともっと広がっていく見込みだ。アマゾンはスマートスピーカーだけではなく、ウェアラブルデバイスなどにもAlexaのライセンスを始めている。

例えばFitbitが発売するスマートウォッチにはAlexaが搭載されているが、Alexaを組み込むために必要なソフトウェアは軽量で、小さなデバイスにも容易に埋め込めるため、採用例は今後も増えていくだろう。

ソニーが発表した「wena 3」は、時計のバックルに機能をすべて詰め込んだウェアラブルデバイスで、Suicaなどの決済機能やワークアウト計測などの機能を持つが、この中にもAlexaが組み込まれている。

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