変化が起きても、対応しようとしない組織
それにしてもなぜ、こうした雇用のミスマッチが増えているのか?
・ビジネスの仕組みが大きく変わった
・仕組みの変化を予測した対応をしていなかった
ことなどが原因として挙げられます。たとえば、ある金融機関ではお客様との契約書関連がデジタル化することで、事務関連の仕事にかかわる人材300人が社内失業することが5年以上前からわかっていました。ところが、その対策を講じなかったため、事務関連部署の廃止を決めた後に、社内失業した人材の受け入れ先がみつからずに、社内で待機する状態になってしまいました。
リストラをする選択もありますが、日本には経営方針として大胆なリストラを嫌がる会社が少なくありません。
やはり、中長期的な視点から、経営陣には人材を数だけでなく、質の観点からも計画的に考えてもらいたいものです。また、自身が社内失業といった、ミスマッチのさ中におかれる事態は避けたいもの。転職せずとも社内におけるキャリアや市場価値について、自己分析を怠らないようにしたいものです。
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