「リアルかWebかで苦悩」就活・採用現場の本音 リスク恐れ人事は二の足、学生はどう動くべき?

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その結果、多くの企業はリスク回避を重視する判断を選択しています。コロナウイルスの感染状況次第ではありますが、リアルに会う場が一気に増えていくことは、難しい状況だと思っています。

では学生は、よりよい就活を実現するためにどのようにしていくことがいいのでしょうか? 私の結論は、「他人の意見や情報を鵜呑みにするな」です。

誰もこのコロナ禍における「就活の正解」を持っていません。学生の皆さんより経験値の高い企業の人事担当者も試行錯誤しています。さまざまな方法論を言う人はたくさんいますが、誰もが「そうだよね!」と言える解はまだ出ていません。

そうであれば、自分の人生に大きな影響を与える就活において「自分が自身をリードしていくんだ!」と腹をくくって行動していくことが、最終的に納得できる結果につながると思います。

自分で考える重要性が増す

このことは、実はコロナ禍に限ったことではないのですが、特に今回のコロナ禍では、これまでの就活や採用活動における常識が崩壊しているので、「自分で考えること」の重要性が増していると感じています。

「国がいっているから」「学校がいっているから」「親がいっているから」ではなく、さまざまな意見や考え、そして「事実情報」に触れ、正確な事実を捉えながら考えをまとめて判断、行動することが、自分の人生に一番責任を取りやすい。

ものすごいスピードで状況が変化していく中、その変化にあわせて自分がどうしていくかを、自分で決めて行動していくことができなければ、古い状況に取り残されてしまいます。

インターンシップの話に戻ると、Web対応が多い一方、リアルに会える機会は少ない状況です。これらをよく理解し、自分が「ありたいと思う就職」に向けて、何を大事にするかがカギとなります。うつしてしまうことも含めた感染リスクと自分が置かれた状況を踏まえながら、どの程度のリスクなら受け入れられるのか。受け入れられるリスクの中で、大事にしたいことの優先順位はどのようにつけられるのか。考えればきっと、このコロナ禍でも、自分らしさを失わない、納得感ある就活ができると思います。

感染リスクを避け、外に出ないことを徹底するという選択は、ある意味正しいです。しかし、一方で、それによるデメリットを被るのは、何よりも自分自身であり、リアルに会う場から得られる情報、気づきが失われることの補填は、誰もしてくれません。その結果、意に沿わないミスマッチな就職をしても、誰もその責任をとってくれません。

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