2022年卒向けのインターンシップが多く開催されている時期ですが、コロナウイルスの感染が懸念される中、企業のインターンシップ(短期間の就業体験も含む)は、ほぼWeb対応になっています。学生に聞くと、移動がなく、交通費もかからず、効率的に多くの企業に参加できる反面、「直接会って話ができない」というデメリットを感じていると言います。
例えば、「企業の本当の雰囲気を感じにくい」「円滑なコミュニケーションがとりにくい」「協働で何かを成し遂げる課題について不完全燃焼になりやすい」という声が聞かれます。また、通信環境が安定しない時、知りたいことがわからずに終わってしまうことがあるといった意見もあります。Webだけでは補完できない要素が、学生の不満につながっているようです。
大学の授業はWeb対応であるものの、アルバイトでは、感染対策を講じながら、お客様と対面で向き合う仕事が復活してきています。そうした状況の中、インターンシップがここまでWebに偏っている状況に、違和感を持っていた学生もいました。
感染リスクと風評被害を恐れる人事
こうしたコロナ禍での採用活動について、他社の人事担当者に話を聞くと、多くが、「学生の不満については理解していて、直接対面することができない不満は人事側にもある」という反応でした。充実した採用活動をするために、「リアルに会う機会をつくったほうが良い」と考えている人は多いのです。
それなのにWeb対応ばかりになってしまうのは何故か? それは、学生と対応する従業員の健康ということを最優先に考えた場合、対面する場を設けないことが一番のリスク回避になるというのがひとつの理由です。それと同時に人事が気にしているのは、リアルに会う場が原因で感染者が発生し、それに伴って起こる風評被害です。
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