婚約指輪をあげた後にお断りされた男性の憤り 結婚したら豊かな暮らしが約束されていたが…

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結婚を迫る男とそれに逆ギレした女の結末は……(写真:stockcamerawork/PIXTA)
結婚をしたいと思い始める婚活なのだが、お見合いをして交際に入った時に、どう結婚まで進めていくかは人によって、考え方もやり方も違う。また、結婚の決断を迫られたときに、その決断ができない人もいる。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声と共にお届けしている連載。今回は、「結婚を迫る男とそれに逆ギレした女の結末」をつづる。

婚約指輪を受け取ってるのに…

先日、会員の貞夫(45歳、仮名)から、「相談したいことがあります」とLINEが来た。電話で話すことにしたのだが、かかってきた電話の声が憤っていた。

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「婚約指輪を渡したらそれを受け取って、両方の親や親族にも会っているのに、今さら『正式にプロポーズされていないし、仕事を辞めてそちらに行く決心がつかない。あれよあれよと言う間に話が進んでしまって、気持ちが追いついていかない。今回はご縁がなかったことにしてください』というメールが、貴代さん(33歳、仮名)から来ました。納得がいきませんよ。弁護士を立てて、『婚約指輪のお金を返せ』と内容証明を送りつけよう思います」

貞夫は、私の相談所で婚活を始めて1年半になる。羽田から飛行機で2時間半かかる遠地に住んでいる男性だ。海を挟んでいるので、車や電車では往復できないところだが、観光産業が発達しているので、商業施設や娯楽産業も充実しているし、暮らしていくには何の不自由もない場所だった。

地元で会社を経営している貞夫は、年収もよかったしモダン建築のアパートの経営もしているので、結婚しても女性が生活に困ることはなかった。むしろ豊かな暮らしが約束されていた。

しかし、女性にしてみれば家族や友達と離れて遠地で暮らすのは、大きな決断を強いられる。近県に嫁に行くのとは訳が違うのだ。

金銭的に余裕のある貞夫は、入会後、全国各地にお見合いに出かけていたのだが、結婚にたどり着ける女性にはなかなか出会えずにいた。苦戦を強いられている中で、今年の1月に出会ったのが貴代だった。

お見合いを終えた貞夫から連絡が入ってきた。

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