最後のポイントは、優秀な人ほど孤立しやすいので、最低でも月1回は、どんな人でも「リアルの個人面談」の場を設けることである。
機能的な仕事はオンライン、リモートでサクサクとできるからといって、オフライン(対面)がまったくいらないというわけではない。「対面でしかわからないこと」「対面でしか伝わらないこと」「対面でしか言えないこと」というものが必ずある。
オンラインやリモートでは、人間の「機微情報」というものが見えないし、伝わらない。だから、最低でも月に一度はオフラインでの個人面談の機会を設けるべきだ。
これは「自己管理力」の有無とは関係ない。むしろ、「自己管理力」の高い人材ほど、表面的にはうまくいっているように見えても、自分1人で問題を抱え込み、悶々とするケースは多い。
「オフライン(対面)でのやりとりがあるからこそ、日常のオンライン(非対面)は機能する」と肝に銘じなければならない。
「オンライン」と「オフライン」を使いこなせる人に
会社は「無数のコミュニケーション」によって成立している。「オンライン(非対面)」であれ、「オフライン(対面)」であれ、人と人とがさまざまな情報や意見をやりとりすることによって、企業活動は営まれている。
「オンライン」は機能的な業務やコミュニケーションをサクサクとこなすのに適している。一方で、「仕事で行き詰まっているのではないか」「何か悩み事を抱えているのではないか」「健康状態は大丈夫か」など、暗示的な「機微情報」はオンラインだけではなかなか把握できない。
「『オンライン』と『オフライン』を賢く使いこなせる人」が、いま求められる上司像であるだけでなく、コロナ後に生き残り、稼ぎ続けられる人の条件になる。
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