「英語の壁」を超える人、超えない人

イェール大学流、最強の英語勉強法(3)

 斉藤淳氏(J Prep斉藤塾代表、元イェール大学助教授)へのインタビュー連載も第3回となった。今回は、斉藤氏と年代的にも近く、同じような時期にアメリカの大学から日本に戻ってきた経営学者の入山章栄氏(早稲田大学ビジネススクール准教授、元ニューヨーク州立大学バッファロー校助教授)との対談をお送りする。
 ベストセラーとなった入山氏の『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)は、書籍帯のキャッチコピー「ドラッカーなんて誰も読まない!?」に象徴されるように、日本では知られていなかった「世界の経営学の『常識』」を示して大きな反響を呼んだ。これは、現在、好調な売れ行きを見せている斉藤氏の『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA 中経出版)が、日本のガラパゴス化した英語教育に対して、世界の標準的な語学学習法を突き付けたのと似ていると言えるかもしれない。
 『世界の非ネイティブエリート…』の内容にも触れながら、日本人の英語力やアカデミズムをめぐる諸問題について、自由に語っていただいた。
(聞き手:東洋経済オンライン編集部/撮影:野村光)
■第1回「なぜ日本のインテリは語学オンチなのか?
■第2回「日本人よ、「語学マゾ」は、もうやめよう
(左:斉藤淳氏/右:入山章栄氏)

「いまだに『自分は英語が下手だ』と思っています」

入山:新刊、非常に売れているようで、おめでとうございます!

斉藤:ありがとうございます。

入山:お世辞でもなんでもなく、本当に面白かったです。私は斉藤さんとけっこう似たようなパスを通っているところがあって、いわゆるドメスティックな日本人で、帰国子女ではありません。

英語が全然できない状態でアメリカに行ったのですが、斉藤さんも本の中で書かれていたとおり、向こうの大学院生はPh.D.(博士号)を取るときに授業を担当しないといけないんですよね。そのあたりで「もう本当にこれはやばい!」と思って、必死になって英語を身に付けました。

だから一応、仕事ができるぐらいの英語はできるのですけど、これも斉藤さんが書かれていたのと同じで、いまだに「自分はものすごく英語が下手だ」と思っているのです。

次ページ英語を学ぶと、「国語」の点数が上がる!?
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