ひろゆき「創造的な解決策で自分の道を貫け」 バナヤン「前へ進むサードドアは必ずある」

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アレックス:若い人に僕が伝えたいアドバイスは、最初に何か始めるときは、とてつもなく大変でしょうがない、ということ。だから、つらい状況に陥ってもOKなんだって、理解してほしいってことなんだ。

初めての挑戦はそれが何であれ苦労するもの。起業は、ウェートトレーニングに似ていると思う。最初の挑戦は苦しい。痛みも感じるけれど、挑戦し、学び続ける。そうすることで数カ月後、いや数年後かな……にはコツがつかめてくる。基礎体力もついてくる。

だから、コロナ禍で初めて起業する人、そして起業に限らず新しいチャレンジをするすべての人に向けたいちばんのアドバイスは、繰り返しになるけど、こういうことだ。

「新しく始めるんだから、大変で当然。リラックスしよう、大丈夫だから」。そう自分に言い聞かせて、挑戦し続けてほしい。

リアルとバーチャルが混在する未来

アレックス:コロナの影響はしばらく続くと言われているよね。ニューノーマルが出来上がりつつあるけど、今後をどんなふうに予想してる?

アレックス・バナヤン/作家、スピーカー。1992年8月10日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。大学1年生の期末試験の前日、アメリカの有名なテレビ番組『プライス・イズ・ライト』に出場し、世界で屈指の成功者たちから「自分らしい人生の始め方」を学ぼうと旅に出る。19歳のとき、シリコンバレー史上最年少のベンチャーキャピタルとなる。また、アメリカの大手出版社クラウン・ブリッシャーズ史上、同社と契約した最年少の作家となる。『フォーブス』誌「30歳未満の最も優れた30人」、『ビジネス・インサイダー』誌「30歳未満の最もパワフルな人物」に選出(撮影:梅谷秀司)

ひろゆき:コロナ以前の生活にはもう戻れないと思うな。ワクチンが見つかれば可能なのかもしれないけど。ワクチンでの治癒が可能かどうかわからない現時点では、以前の日常を取り戻すのは難しいよね。

コロナと共に長く生きていかなければならないのかもしれない。今まで以上に、オンラインを活用していくことになると思う。

アレックス:僕は将来に関しては楽観的なんだ。人間は結局のところ人間だから。

ひろゆき:どういうこと?

アレックス:一緒にレストランに行く、飲みに行く、公園に行く、自然に触れる。やっぱり人間はそういうことが好きで、やらずにはおけないということ。自由にそれができるようになるまで、1年かかるか2年かかるかわからないけど。大枠での人間性みたいなものは、変わらない。そう思うんだ。

そんななかでも、変化せざるをえない点は何かと考えると、コロナ禍でいったんオンラインに移行した経済は、この危機が終息した後も、コロナ以前に完全に戻ることはないかなということ。中間地点を見つけて、やっていくようになるんじゃないかな。

例えばツイッター社は、全従業員の自宅勤務を今後もずっと認めると発表したばかりだし、大半の企業が、バーチャルな打ち合わせや講演などに大きな価値があることにも気がついたはず。

人間はリアルなコンサートに行ったりするのが本来大好きだから、少しずつリアルなイベントも戻ってくると思う。一方で、新しいバーチャル形態への移行が加速する分野も出てくる。リアルとバーチャルが共存的に発展していくんじゃないかな。

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