ひろゆき「創造的な解決策で自分の道を貫け」 バナヤン「前へ進むサードドアは必ずある」

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アレックス:だから僕も、将来的には大好きなスピーキングのイベントを、会場に一同集結して行うリアルを半分、残り半分はバーチャルを通して、サードドアの概念をこれまで以上に広めていきたいと思っている。

このコロナ禍で、サードドアの重要性はわずか2年前と比べてみても、より増していると思う。というのもサードドアというのは、さっきひろゆきが言っていた考え方と同じで、目の前にある障害や挑戦をどう捉えるか、というマインドセットのことだから。

問題が何であれ、それを乗り越えて解決する策は必ずある。僕はそう信じている。今は世界全体がここ何十年で最大ともいえる、共通の難題を抱えている。そんな緊急課題を乗り越えるには、型破りでクリエーティブな考え方が必要。未来へ進む手段を見つけるためにも、サードドアをくぐり抜けないといけない状況にある。

多くの人は、目の前で現在(present)が崩壊しているかのように思える今、どうやって未来を築いていくかを考えていると思う。実家に身を寄せている卒業間近の学生も、新商品のローンチを予定しているCEOも、レイオフを断行しなければならない雇用主も、みんな多くの難題を抱えている。

コロナ以前のやり方で解決しようにも、うまくいかない。今こそ、新しい考え方やエネルギーが必要になってくる。僕はわかっている。つねに道はどこかにあって、解決は可能なんだってことが。

あると信じれば開くサードドア

ひろゆき:『サードドア』の中にはたくさんの例が詰まっているけど、あれはすべてアレックスのケースだね。誰にでも通用するものではないし、君みたいな経験をする日本人もそういない。だから大事なのは、事例そのものじゃなくて、いくつもある障害に対して解決策を見つけ出していく必要がある、というメッセージ。サードドアの向こう側で独自に学んだ創造性を駆使してね。

問題解決につながるクリエーティブな考え方ができるようになるためのヒントが詰まった本。それが『サードドア』だと思うんだ。

『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』(学研プラス)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

タフな状況に陥ったり、決して平坦ではない道も、アレックスは禁じ手を使ったり、時に失敗しながらも解決策を導き出した。それは自分のやり方を貫き通したからこそ。

アレックスが言ったようにサードドアは「考え方」だから、「必ずある」と思った時点で本当に存在するってことじゃないかな。ある種の信念と言ってもいいのかもしれない。だから、サードドアがあるはずだってつねに信じて進んでいくべきじゃないかと思うんだ。信じてさえいれば、サードドアは見つけられるから。

だけど、そんなものはないと思った人にはサードドアは存在しないから。絶対見つからないんだ。

アレックス:そのとおりだと思うよ! 今回話してみて、働き方やライフスタイルこそ違うけど、ひろゆきと僕は実はよく似ているってことがわかったよ。クリエーティブで、楽しいことがしたい。冒険心もある。何か新しいことを始めてみるのも好き。あと、サードドアには、失敗がつきものということも知っている。

ひろゆき:僕の思ったサードドア、こんなんでよかった?(笑)。正直、どう話せばいいかよくわからなくてさ。

アレックス:いや完璧だったよ。ありがとう!

(完)

(構成:山本航)

ひろゆき 「4chan」管理人

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Hiroyuki

本名・西村博之。1976年神奈川県生まれ。中央大卒。1999年にインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス代表取締役、未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとして活躍。2005年、ニワンゴ取締役管理人に就任。翌年、「ニコニコ動画」を開始。2009年に2ちゃんねるを譲渡後、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。

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アレックス・バナヤン 作家、スピーカー

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Alex Banayan

1992年8月10日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。大学1年生の期末試験の前日、アメリカの有名なテレビ番組『プライス・イズ・ライト』に出場し、世界で屈指の成功者たちから「自分らしい人生の始め方」を学ぼうと旅に出る。19歳のとき、シリコンバレー史上最年少のベンチャーキャピタルとなる。また、アメリカの大手出版社クラウン・ブリッシャーズ史上、同社と契約した最年少の作家となる。『フォーブス』誌「30歳未満の30人」、『ビジネス・インサイダー』誌「30歳未満の最高にパワフルな人物」に選出。

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