「ウィズコロナのゴルフ」がアツい納得の理由 用品販売から見えたゴルフのニューノーマル

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――確かに、PGM(日本最大級のゴルフ場運営会社)の139コースのデータを見ると、緊急事態宣言下の4月は60%ぐらいだった来場者が、5月は70%台になっている。

新型コロナを受けて、ゴルフ場がスループレー(休憩を挟まず、18ホール続けて回るプレー方式)を実施した影響も大きい。

スループレーであれば、プレー時間も短くて済むので、朝ゴルフに行って、昼には家に帰って仕事をするとういう働き方も可能だ。今後もこのままスループレーを続けたほうがいいのではないか。

―― 一度リモートワークを経験して、これからも「リモートでいい」という仕事も出てくる。働き方も変わってくるから、ゴルフ場もプレースタイルを変えないといけない。

今まで「こうしたらいいかもしれない」と思っていてもできなかったことが、コロナで可視化された印象だ。プレーの多様化を進めたいところだろう。

注目のゴルフ用品はマスク?

――ゴルフを始める初期費用に“壁”を感じている人は多い。クラブを買っても置き場に困るという声もある。用品から見た場合、今後ゴルフ業界はどう変わっていけばいいのか。

用具の使わせ方・持たせ方も変える必要がありそうだ。例えば、ゴルフ場ではレンタルクラブを充実させる。メーカーやショップはクラブのリースを考えたほうがいいかもしれない。業者はクラブを買ってもらいたい、買ってもらうのが腕の見せどころ、といった側面もある。

例えば月3000円でリースするとか、新しいクラブが出たら試せるとか……。ゴルフ場、練習場、用品業界が一体になって、クラブを使ってもらう試みがあってもよさそうだ。

――今までのように、広告を出して、ショップで勧めて、試打会を開いて買ってもらうよりは、実際にクラブを使ってみて気に入ったら買い取ればいい。クラブを持ちたいという気持ちになってもらえるようにしたい。

コロナ禍の最中は、自宅でできるパターマットなど、練習器具が売れた。もともとの分母がわからないのでどれぐらい伸びたかは不明だが、ショップでは売り切れが出たという。

今後については、マスクも面白そうだ。ゴルフ場でもマスク着用を勧めているし、これからはマスクもゴルフ用品に入ってくるかもしれない。

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