お笑いタレントが面白くなくなった理由 もう“金太郎飴芸人”はいらない

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吉本NSCと若手お笑い芸人への提言

末筆ながら、もしも吉本関係者や若手芸人の皆様がこれを読まれたら、“何も知らない素人が、勝手なことをぬけぬけと、、、”とお怒りになられるかもしれない。しかしお笑い養成所は実質吉本の独占市場と化して養成所間でのタレント獲得競争がはたらかないだけに、相当、改善の余地が放置されていると考えている。

たとえばプログラムに関しても、やたらと発声練習とかダンスとかが課されているが、人によっては必要な科目が違うので、必須科目ではなく選択科目にするべきだろう。また吉本でしか教えられないコンテンツは何なのかを自問してほしい。

最後に、私が提案するお笑い科目は以下の通りだ。

1. ネタ作りのパターン分析(これは必須科目。過去の人気コント・漫才の笑いのパターンを網羅)

2. 笑いの歴史(エンタツアチャコから漫才ブーム、第二次お笑いブームなど笑いのブームの時代背景と、時代ごとの笑いの構造の違いを分析。日本史にとどまらず、世界史も)

3. 広告主とお笑いマーケティング・戦略 (お笑い番組のスポンサー一覧と、各スポンサー企業が求める芸人像の分析)

4. お笑い組織行動論(お笑い芸人ごとの人間関係・派閥マップの分析)

5. 人気芸人のリスク・マネジメント (消えた元・人気芸人の謎とリスク/タブー分析)

6. お笑いとアントレプレナーシップ (新しい型の笑いの創造に特化したクラス。重鎮芸人による審査は無し)

7. 芸能界エグジット戦略 (売れなかった時の、転職先と転職タイミングの研究)

8. お笑いフィールド・スタディ (お笑いコンテストに10回出場を義務化)

9. お笑いチーム・ビルディング (相方は一年で10回は変えて、フィットを探る)

10. 卒論 (Youtubeでネタを挙げて、アクセス数に応じてA,B,C,Dの相対評価)

なお、政治風刺や知的な笑いを追求する修士号プログラムがあってもよいし、世界のお笑いの仕組みを研究しつくした、大真面目な博士号プログラムもあってもよいのではないか。

“なんでやねーん!お前のほうがおもろないぞ!”との突っ込みが聞こえてきそうだが、私は大まじめにあと10ページは書き綴りたい。しかしながらそろそろ出社の時間が近づいてきたので、ここらへんで、やめさせてもらうわ。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ブラザー・キム

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東洋経済オンライン「グローバルエリートは見た!」およびびベストセラー「世界中のエリートの働き方を一冊にまとめてみた」の著者の後継者。香港を拠点に世界を飛び回り、コラムを執筆する。

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