自粛中「家族から粗末にされた人」の典型的特徴 度を越えると「主従関係」になるので要注意

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□パートナーや家族に自分の希望を伝えるのに気後れする
□パートナーや家族がいる前で電話などをしたくない
□行動を起こすとき、自分がどう感じるかよりも、パートナーや家族が
どう思うかが基準になる
□パートナーや家族が気分を害したり、怒り出すと、焦る気持ちになり
何とかなだめようと必死になる
□関係がうまく回るためなら自分が我慢すればいいと思う
□パートナーや家族の要求は基本断れないと感じている

2つ以上で予備軍、4つ以上あれば、すでに深刻なコントロールを受けている可能性があります。ぜひ家族との関係性を見直してください。

これらの関係からの離脱は、まずこの事実に気づくということが大事です。このままではよくないという意識やこのままでは耐えられないという気持ちが気づきにつながることもあります。

まずは、自分が嫌な思いになったとき、繰り返されるいつものパターンに陥ってしまったときに、その状況を冷静に判断するような感覚が大切です。

自分のせいにしてはいけない

関係改善を遠ざけてしまうのは、何かトラブルが起こったときに「私の配慮が足りなかったからだ」「相手が少し疲れているのかもしれない」「こんなことは、どの家庭でもよくあることだ」と思って受け入れてしまうことです。そうすると、この程度のことならやってもよいと相手に思わせてしまうことにもつながります。

さらに、「家族なので相手のことを悪い人と思えない(思いたくない)」「今の生活を壊したくない」「現実を見てしまうと自分の人生や生き方が否定されてしまう気がする」といった思いがあると、相手と対峙することを躊躇しがちです。

また、心からの安心感と安全が確保されていない状況が続くと、「おはよう」と優しく声をかけられたり、好物をお土産に買ってきてくれただけでも、それがとても価値のあることのように感じ、自分が大切にされているという錯覚に陥り、一瞬の安堵感とともに、この幸せを壊さないために努力しようと思い、相手のペースに引きずり込まれ、どんどん暴力がエスカレートする可能性があります。

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健全な人との関係は、対等な意識を持つことです。相手を貶めたり、ことあるごとに嫌な気持ちにさせていい理由などありません。過干渉も無視もいずれも暴力です。

不愉快に思うことには応じず、私は私、あなたはあなたと、しっかりと境界線を引きましょう。そしてはっきりと意思表示をしてください。相手の出方が変わっても、一貫した態度を取り続けることが大切です。

自分でどうにもできない場合は、男女共同参画センターなどの相談窓口を利用されるなど抱え込まないことをお勧めします。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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