転職時の企業選びの基準とは? 景況感改善で一部転職者は年収重視に

転職時の企業選びの基準とは? 景況感改善で一部転職者は年収重視に

転職時の企業選びで最も重要な基準は「仕事内容」だが、最近は景況感の改善により年収重視の傾向が見られる。転職・再就職支援のパソナキャリアが2009年4月に続き、10月に「転職時の企業選びの基準」に関する調査を行った。

パソナキャリアに来社した転職希望者に対して、会社を選ぶ最も重要な基準(単回答)を聞いたところ、「仕事内容」「仕事のやりがい」「長く働けそうかどうか」「年収」「職種」の順となった。今回の調査で注目は、「年収」が4位(7.3%)となり、前回調査(2009年4月)時の6位(4.9%)と比べて大きく増加したことだ。増加率は18基準の中で一番高い(調査概要を参照)。

これは、「景況感の改善により、転職者の志向が雇用の安定性から条件面に変化しているためと推察される」(パソナグループ)。

特に製造業界では、他業界に比べて「年収」の増加率が大きく、最も重要な基準で4位(9.7%)と、前回調査時の8位(1.9%)から大きく増加した。製造業の景況感の回復が非製造業に比べて早いことが、転職者の意識に反映されていると言える。

その他、業種別に見ると「医療業界」では「仕事のやりがい」が前回調査(25.0%)より今回調査(13.3%)で大きく減少している一方で、「長く働けそうかどうか」が前回調査(11.1%)より今回調査(30.0%)で大きく増加した。

転職は同業種内で行われることが多く、医療関係者は医療業界の先行きをやや悲観的に見ていることから、「やりがい」よりも雇用の安定を優先して転職に臨むようだ。

流通・サービス業界では、最も重要な基準では「長く働けそうかどうか」が前回調査(11.9%)より今回調査(20.6%)で大きく増加している。製造業よりも非製造業の業績回復が遅れていることが如実に表れている。停滞感の強い業界においては何よりも雇用の維持に関心が集まるということだ。

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