コロナ禍で中高年の婚活「泣く人」「笑う人」 茜会とオーネットはどう取り組んでいるのか

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一方、オーネットマーケティング部の長岡正光副部長はこう話す。

「3月後半頃に一次的な数字の落ち込みはありましたが、それ以降は安定して弊社にアクセスがあるという状況です。イベントを自粛しているため、実質的な出会いという意味では大幅に減少しましたが、Zoomなどを利用したオンラインによる会員間同士の交流は、以前に比べて大きく伸長しています」

オーネットでは、4月7日の緊急事態宣言以降、来社しての面談やお見合いなど、対面でのサービスすべてを自粛しているが、代替として、オンラインによる面談やオンラインお見合いのほか、Zoomを使ったオンライン婚活パーティーをスタート。多くの会員たちに受け入れられているという。

Zoomを利用したオンラインお見合いは、茜会でも実施されている。

それでは、オンライン婚活がうまくいっている人の事例、うまくいかなかった人の事例を見てみよう。

オンライン婚活がうまくいっている人の事例

【男性】

千葉県在住、62歳のAさんは、離婚して数十年。茜会には今年の1月に入会し、すぐに3回ほど見合いを行ったが、離婚してから一度も婚活をしたことがなく、もともと女性との付き合いに不慣れなこともあり、交際まで発展しなかった。

それでも少しずつはお見合いに慣れてきていたが、「直接女性と対面すると緊張して話が続かない……」と自信を失いつつあった。

そんなとき、新型コロナの影響で外出自粛に。

Aさんは、「これからどのように婚活したらいいのか」と茜会に問い合わせた。すると、“オンラインお見合い”を提案される。

Aさんは、「相手の方に同意いただけるなら、ぜひオンラインでお見合いしたい」と返答。

茜会から紹介された相手の中から、気になる相手にオンラインでお見合いを打診すると、快く受け入れられた。

オンラインお見合いでAさんは、直接女性と対面していないこと、アウェー(茜会サロン内含めた外出先)ではなく、ホーム(文字どおり自宅)で会えることから、普段よりリラックスして話ができ、「打ち解けることができた」と実感。相手の女性もAさんに好意を持ったようで、連絡先を交換し、直接会うことに。

これまでに2度カフェで会い、親交を深めている。

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