コロナの影響で「葬儀」はどのように変わるのか 悲しみとの折り合いをつける「グリーフケア」

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人はどのようにして悲しみと折り合いをつけるのでしょうか?(写真:bee32/iStock)

3月29日、タレントの志村けんさんが、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。

新型コロナウイルス感染症で亡くなると、遺体はすぐに火葬され、遺族であっても次に対面できるのは骨壷に収められた状態……というニュースに、社会が騒然となった。

厚生労働省は「非透過性納体袋に収納、密封されている限りは特別の感染防止策は不要で、遺体搬送を遺族らが行うことも差し支えない」としており、「故人の顔を見て葬儀をしたい」という遺族の意向に沿うため、神戸市などが市内の病院へ納体袋の配布を行っているが、問題はそれだけではない。

新型コロナウイルスの影響で、それ以前から縮小化・簡素化が進んでいた葬儀が、ますます小さく簡易なものになろうとしている。

緊急事態宣言が出された4月7日から1週間後の14日正午の時点で、厚生労働省によると、日本の新型コロナウイルスでの死亡者数は累計109人。

死が身近に迫る今こそ、きちんとお別れをすることの大切さを知ってほしい。

葬儀は何のために行うのか

葬儀にはさまざまな役割がある。その中の1つに、「気持ちの整理をつけたり、感情を表現するための場」というものがある。

葬儀に参列する人たちは、故人の亡骸に対面することで死別の現実を受け止め、故人との思い出を遺族やほかの参列者たちとで共有する。それぞれが抱えている悲しみを表に出し、受け止め合い、そうした時間を経験することで、悲しみとの折り合いをつけていく。

葬儀はそのための儀式だった。

ところが、2000年頃から都市部を中心に、限られた近親者だけで行う家族葬や、火葬場で簡単な読経を行うだけの直葬(火葬式)が急増。その背景には、核家族化や少子高齢化、地縁の崩壊など、さまざまな社会的変化や要因が絡み合っている。しかし、実はそのどれよりも「伝統的な葬儀に、現代人が価値を見いだせなくなった」ということが大きいかもしれない。

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