運動不足で「自宅フィットネス」に高まる期待

コロナ影響受けたジム休業が利用者数増加に

オンラインフィットネスを利用している20代の会社員女性(撮影:尾形文繁)

「リモートワークで通勤する必要がなくなり、運動不足が気になり始めた」

そう話すのは、オンラインフィットネス「SOELU(ソエル)」を利用する20代の会社員女性だ。

新型コロナウイルスの感染拡大で、企業のリモートワークが進む中、家で簡単にできるオンラインフィットネスに関心が高まっている。オンラインフィットネスとは、Zoom(ズーム)などのオンライン会議システムを用いて、画面越しにいる先生からヨガなどを教えてもらうサービスだ。

日本のフィットネス市場は健康志向の高まりなどを受けて、4800億円と、2012年以降7年連続で増加している(日本生産性本部『レジャー白書2019』)。だが、コロナウイルスの影響を受けて、フィットネスジム自体も休業せざるをえない状況になってきた。

ジムの閉鎖で入会するユーザーが増加する

ソエルを利用するこの女性も、感染拡大で通っていたフィットネスジムが閉鎖されたことをきっかけに、3月に入会した。彼女のみならず、同社ではコロナウイルスの影響を受け、入会するユーザーが増えている。結果、今年3月中旬には同社のレッスンの総受講回数は25万回を超え、1月時点と比べて2倍近く成長した。

ソエルのサービスは大きく2つ。メインはライブ配信によるヨガレッスンなどで、朝5時から深夜24時まで、1日平均100本の授業が行われている。もう1つは撮影動画の配信だ。撮影動画は隙間時間でも試聴できるよう5分程度の短時間動画から用意されている。「スタジオに行く以上の価値が提供できるかは先生たちのレッスンも重要なので、講師選びにも力を入れている」と、同社の蒋詩豪CEOは語る。

ソエルと同じくオンラインフィットネスを展開する「リーンボディ(LEAN BODY)」では、ヨガやピラティス、ダンスエクササイズなど400以上のレッスンを配信している。さらには2005年に流行した「ビリーズブートキャンプ」の新バージョンの独占配信も始めた。

こうした動きは大手動画共有サイトのユーチューブでも出てきている。ユーチューブではエクササイズ関連動画の視聴が増加。 3月時点で「自宅」もしくは「器具なし」のキーワードがタイトルに入っているエクササイズ関連動画の平均視聴回数が、今年1月から2月の平均と比較して120 % 増加している。特に人気が高いのは筋トレ系動画だ。動画内にはタイマーが表示されているものもあり、視聴者は時間に合わせてエクササイズを行うこともできる。

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