氷河期時代は渡米
ロスジェネ未婚男性といっても、今回は少し特殊な人だ。この世代の多くが就職難で苦しんでいた頃、渡米して留学、1年間就職していたため、日本での氷河期を経験していないという横田正輝さん(41歳、仮名)。
現在は療育をメインに心理士として日本で開業している。いいブランドの服や小物を身に着けており、高収入であることが見るからにわかる。加えてかなり饒舌で、アメリカナイズされたポジティブさが伝わってくる。しかし、元々はネガティブ要素も強かったという。
「生まれつき難病の持病があり、食べ物や運動の制限があったり、頻繁に入院したりしていました。学校でいじめられたこともありましたが、光GENJIに憧れて、子役として芸能界の仕事をしたら『昨日、お前テレビに出てたな』と、いじめっ子たちに一目置かれていじめられなくなったんです。
持病は成長とともによくなり、医学部へ進学してゆくゆくはアメリカで学びたいと思っていました。しかし、『日本の大学を出てから渡米するより、直接アメリカの大学に入学したほうがいいのではないか』と友人に言われ、高校卒業後、日本の語学学校に1年間通って英語を勉強した後、渡米しました。病気のこともあり、今まで抑圧されてきたのでとにかく日本から出て自由になりたかったんです」
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