
韓国人と結婚してほしいとプレッシャー
連載2回目は、フリーライターの健一さん(仮名・38歳)。筆者は数年前にも彼に会ったことがある。受け答えはしっかりとしており、まともな中年男性という印象を受けた。転職活動中とのことだったので、この調子ならおそらくすぐにどこか内定が出るのではないかと個人的には思っていた。

それからSNSを通じて何かの用事で連絡を取った1年後、彼はいまだに無職で、ギリギリの生活を送っていた。このとき、常識を持ち合わせている人でもこの世代の職探しは厳しいのだと衝撃を受けた。
健一さんは在日韓国人。父親が小さな会社を経営しており、バブル期はかなり儲かったようだ。生まれ育ったのは関西で韓国語も話せないが、家族や親戚は韓国の文化を大切にしていて、とくに家父長制や男尊女卑に関して強いこだわりがあるという。
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